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2017/04/19

少年仮面ライダー隊員には簡単になれる

昭和46年

欽ドン!で、「大人になってもまだ解散しないドジな少年探偵団」という作品があった。
子供の頃は笑っていたが、今となっては笑えない。私は未だ「少年仮面ライダー隊員」なのだから。

仮面ライダーが大ヒット。私も夢中になった。とはいえ段々同じパターンに飽きてきて、見たり見なかったりとなっていった。番組制作側もそんな気配を察したのか、劇中に少年仮面ライダー隊なるものが出現した。

私と同年齢ぐらいの子供たちが仮面ライダーに協力して、一緒にショッカーと戦う。明智小五郎に対する少年探偵団のようなものだったのか。おお、羨ましい…、何て事は全く思わなかった。

子供がショッカーと戦えるなら、仮面ライダーなんていらないだろう。
大人の仕事に子供が混ざると邪魔でしかない。

だが、自分が少年仮面ライダー隊員になれるとなると話は別だ。
講談社で発行しているテレビマガジン。その誌上で少年仮面ライダー隊員を募集していたのだ。

私は早速応募した。
特別な資格はなく、テレビマガジン編集部に返信用の切手を入れて送れば、誰にでも会員証が送られてきたと思う。
ショッカーと戦う割には、随分簡単に入れるものだ。


で、送られてきた会員証。
会員証には番号が振ってある。印刷ではなく1枚づつゴム印で押したのか。

私は85962番。
私の前に85961人少年仮面ライダー隊員がいる。
それとも盛ってるのか。

この番号が曲者で、私は引越しした時に住所を書き換えた。
元の住所を消した時に番号まで消してしまった。消そうと思ったわけではない。子供らしい不器用さで、消す範囲を間違えたのだ。
すると番号はあっけなく消えてしまった。
で、私は慌てて青いペンで元の字の消えた跡をなぞり、何とか復活させた。

以下、隊員証から。
『少年仮面ライダー隊員のちかい!
●隊員は各地の情報を本部に知らせて、仮面ライダーの対ショッカー作戦に協力すること。
●隊員はちかいをまもり、世界の平和のためにつくすこと。
●隊員は世界じゅうの友だちとなかよくし、たすけあうこと。
●隊員はあぶないあそびをしないこと。交通事故には気をつけよう。
●隊員は健康に気をつけて、よくあそび、よく勉強すること。』

仮面ライダーは平成になっても続いている。
少年仮面ライダー隊が解散したとも聞かないから未だに続いているのだろう。