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2017/09/21

ウルトラマンレオ第5話『泣くな! おまえは男の子』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.2
私にとってウルトラシリーズはブルマァクのプラモデルとともにあった。
テレビだと30分で終わってしまうが、プラモデルだとずっと一緒だ。
ウルトラマンのスペースビートル。
ウルトラセブンのウルトラホーク1号、3号、ポインター。
帰ってきたウルトラマンのマットアロー。
ウルトラマンエースのタックファルコン。
ウルトラマンタロウの時は未購入。
ウルトラマンレオでは買いたかったが買えなかった。
ブルマァクのプラモデル自体が出なかったのだ。

第5話『泣くな! おまえは男の子』

城南スポーツセンターのみんなでピクニックに行く。
ゲンははしゃいで歌を歌っているが、トオルだけ浮かない顔をしている。
ツルク星人に殺された父を思い出しているのだ。
なんといっても目の前で真っ二つにされたのだ。ショックだろう。

トオルの妹カオルはそれほど落ち込んだ様子はない。
それほどショックではなかったのか。トオルよりも幼いので、あんまり理解できていないのかもしれない。
逆にトオルを気遣う様子も見せる。
それでもトオルの機嫌は直らない。

百子がカオルに「私はカオルちゃんのお母さんよ」と言ったのを真似して、ゲンがトオルに「よし、僕はトオルくんのお父さんだ」と言うとようやく機嫌を直した。
そこにMACからゲンに召集の連絡が入った。
大村にも促され、行ってしまうゲン。

「オオトリさんはMACの隊員、僕の父さんなんかじゃない」と、トオルは再びいじける。トオルは「僕のお父さんはMACの隊員だ」と誇らしくはならず、ただいじけるだけ。MACの隊員といえば、ツルク星人に斬り殺された鈴木隊員のイメージしかないのだろう。

明るいBGMをバックに怪獣カネドラスを攻撃しているマッキー2号、3号。
カネドラスは頭のブーメランをアイスラッガーみたいにして飛ばした。マッキー2号も3号も撃墜されてしまう。
カネドラスはそれで満足したのか姿を消す。
マッキーを撃墜しただけで満足とは随分と志の低い怪獣だ。マッキーは撃墜して当たり前。レオを倒すのも当たり前なのだが。

MAC基地で、ダンはゲンが遅れたことを叱責する。
そこにカネドラスを月の裏側で発見の報告。
ダンは「容易な相手ではない」と言い、ゲンは特訓を始める。
特訓しなければならないのなら、ゲンが間に合っていたとしてもカネドラスには勝てなかったのではないか。
ゲンが間に合ってウルトラマンレオに変身。カネドラスにかなわない。特訓する。
間に合っても間に合わなくても同じことだ。

で、カネドラスが再来する前にと特訓を始めるゲン。
ダンが考案し大村が作ったという機械を相手にする。
「奇妙な機械〜」とナレーションで言っているが、確かに奇妙というか珍妙な機械。
それを相手に真面目に挑むゲンも奇妙、というか滑稽だ。
機械なので単調な動きしかしない。3本の角みたいなのが上下に動いているだけなのだ。
今見ても変だが、小学校3年生だった当時の私も変なマシーンだなあと感じていた。今も同じ気持ちを持ち続けている。子供の頃の気持ちを忘れていないのだ。
これでは子供達は見なくなって視聴率が下がるのもわかる。
そんな機械に真剣に飛びかかっていくゲン。
真面目にやればやるほど、見ていた子供達の気持ちは離れていったことだろう。

スポーツセンターで子供達が跳び箱の練習をしている横で特訓しているゲン。
ゲンが真面目にやればやるほど間抜けな風景だ。

特訓中のゲンの元を訪れたダン。
ゲンは尋ねる。「隊長、こんなことをして何になるんですか」
実際、こんなことをして視聴率低下の一因にしかならなかったことだろう。

カネドラスは頭のブーメランをアイスラッガーみたいに使う。ならばダンが攻略法を知っているのではないか。変な機械を使うより、ダンが何か伝授すればいい。

怪獣再来の報。
大村は「みんな、早く家へ帰るんだ」と言って子供達を避難させる。
家に避難させるのか。シェルターとかに避難ではないのか。
この時代の各家庭にはシェルターかなんかが備え付けられていて、その方が安全なのかもしれない。

逃げずに特訓を続けるゲンとトオル。
一人おろおろする大村。
特訓マシーンの角みたいなのが折れて大村に向かって飛んでいく。それを真剣白刃取りで受け止めた大村。いたく感心するゲン。

トオルの元に駆け寄ってくるカオル。やはりトオルが気になって戻ってきたのだ。
口から火を吐く怪獣。大村がやられて倒れたが、気にせずトオルとカオルを助けに行くゲン。
特訓が終了したわけでもないがウルトラマンレオに変身する。

レオに変身はしたが、トオルとカオルの乗った車をかばうレオ。かばった背中をいいように攻撃されるレオ。
トオルに亡き父の声が聞こえてくる。
「お前は俺の息子だがカオルの兄でもあるんだ」その言葉で立ち直ったトオル。
「レオー、頑張れー」というトオルの声援でレオも奮起。

カネドラスはアイスラッガーを仕掛ける。特訓は関係なくジャンプでかわすレオ。
大村さんの使った真剣白刃取りでブーメランを受け取め投げ返す。
ブーメランが目に突き刺さったカネドラス。
アイスラッガーのように投げた後は自分でコントロールは出来ないのだろう。
最後はレオのチョップで真っ二つだ。
特訓のマシーンは役に立ったのか?

ゲンとカオルが見ている中、トオルが跳び箱の練習をしている。
ダンと大村も見守る中、トオルはついに跳び箱を飛べるようになった。

(昭和49年5月10日放送)


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