ウルトラマンレオ第20話『見よ!ウルトラ怪奇シリーズ ふしぎな子熊座の少年』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.5
見よ!と命令しているウルトラ怪奇シリーズ。
視聴率はウィキペディアを見れば8.9%、8.2%、6.6%とどんどん下がっていく。
今回はなぜか表記なし。
ついに計測不能な視聴率となったのか。
人は、見ろって言われると見たくなくなるのだ。

第20話『見よ!ウルトラ怪奇シリーズ ふしぎな子熊座の少年』

ナレーション「夜空にきらめく数々の星座、ごらんなさい。あれがはくちょう座、いて座、みずがめ座、おおぐま座、こぐま座。事件はこのこぐま座から起きた」

宇宙空間を火花を散らしながら飛んでいる二つの物体。
MAC本部のゲンはそれを窓から見ている。
居眠りをしていたダンは眠い目をこすりながら窓の方へ行く。
「仲間喧嘩だな」
「小さい方が、だいぶいじめられてるようです。助けてやりましょうか」
「いや、我々の任務は地球の安全を守る事だ。他の事で動くわけにはいかん」
だが、二つの物体は北海道に落下していく。
「隊長」
ダンは「全員出動」と振り返りながら言うが、ゲン以外誰もいないので「と言うところだが、我々二人か」
「マッキー2号を用意します」
「うん、こっちは自動に切り替えとこう」
我々二人だって、どういうことだ。ついに他の隊員達はいなくなったのか。ダンとゲンしかいないので休みもないのか。それでダンは居眠りなどをしていたのか。
「ここは自動に切り替えておこう」と言ってダンは何かのスイッチを入れたが、MAC本部が自動でOKとは驚きだ。

マッキー2号で出発するダンとゲン。
捜索のため地上に降りる。
それぞれ違う方向に怪獣反応があり、それぞれに別れて探索を開始した。
雨が降ってきてゲンは木の下で雨宿り。
その足元に子熊が現れる。
気の陰にはフキの葉を傘にした少年がいた。
「君の熊かい」と聞くゲン。うなずく少年。
コロボックルみたいにフキの葉を傘にしていた。
子熊の母熊の墓参りをしていたようだ。
ゲンが名前を尋ねると小さな声で「ボック」と答えた。
少年が行った後に怪獣反応があったが、少年はすでに行ってしまった。
この怪獣探知機、反応が遅すぎるのではないか。ゲンが少年と喋っている間は何故反応しなかったのだ。

ダンと合流したゲンは、「ボックという少年に会いました。これを貰いました。見失ってしまいました」とフキの葉を見せながら報告するゲン。
「ボック。じゃあ夕べ墜落したのはボックだったのか」
「知ってるんですか、あの子」
「うん、小熊座に住んでいる生物だ。小さな身体だから子供に姿を変えているんだ」
「地球人に害は」
「ボックはおとなしい奴だ。しかしボックを追ってきたのは、ひょっとするとドギューかもしれん」
「ドギュー?」
「牡牛座に住んでいる宇宙の嫌われ者だ。ボックがおとなしいのをいい事に、いじめ回っていると聞いた事がある」
「ドギューという奴は、地球に害を与えるかもしれないんですか」
「うん。もう一度飛んでみるか」

再びマッキー2号で捜索するダンとゲン。
パトカーのサイレンの音が聞こえてくるが、相変わらず他のMAC隊員は出てこない。
怪獣騒ぎなら警察ではなくMACの出番だろうに。

ナレーション「一夜のうちに何人もの人が得体の知れぬ怪獣に襲われ殺された。人間だけではない。牧場の牛や羊にも被害が出ている」

熊のような毛むくじゃらな怪獣だったという証言。
ダンは地図に線を引いている。
くま牧場へ向かう二人。
熊を見ているダンとゲン。
だから他の隊員はどうしたのだ。

「可愛らしいなぁ。こいつらの中に、怪獣が紛れ込んでるなんて考えられないな」
「この北海道では、まだ毎年5、6件の熊の被害が起きている。人々の恐怖に怪獣がつけこんで熊になりすましている事も十分ありうる」
「隊長、ボックです」
熊と遊んでいるボックがいた。笑顔でボックの方に歩いてゆくダン。
「ボック」
「あっ、セブン」
ボックはダンがセブンだとわかっているのだな。ボックの前でダンになったことがあったのだろう。

「ボック、久しぶりだね。どうしたんだこんな所で」
「ドギューが、この子熊のお母さんを殺したんだ」
「一昨日の晩だね」
ボックは頷いて言う。
「ドギューに追われて林の中に逃げ込んだら、そこに熊の親子がいた。ドギューは僕と間違えて殺したんだ」
「それでこの子熊を育てるつもりなんだね」
頷くボック。
「君のお母さんも、ドギューに殺されたんだってね」
ボックはうなだれて言う。
「ドギューは僕が大きくなってお母さんの敵討ちするのを恐れて、今のうちにやっつけようとしているんだ」
「ボック、昨日は傘をありがとう」とゲン。「その後、ドギューの行方は分からないのかい」
「うん」

大男を先頭に村の人々がボックを追ってきた。
「いたいたいたいた。おう、あの子供だ」
「どうしたんです」とダン。
「どうした?見ればMACらしいがそんな事もわからんのか。その子供は怪獣なんだ」
「バカな事を言うな」とゲン。
「バカな事?俺は見たんだ。怪獣が牛を殺しているのをな。殺し終わると怪獣は、スーッと子供の姿になった」
「子供なら他にもいる」と冷静に言うダン。
「俺の見た子供は子熊を連れていた。おい、やっちゃえ」
「待てっ」と一喝するダン。
ダンはボックを見る。首を横に振るボック。
「この少年が怪獣に変身出来るという証拠は何もないじゃないか」と興奮気味のゲン。
「じゃあ何故MACがここにいるんだ。MACでも、怪しいと思ったからこそここを調べに来たんだろう」
「そうだそうだ」とその他大勢の村人達。
「やっちまえ」と大男の掛け声で、ボックに襲い掛かろうとする村人達。
ダンとゲンが押さえている隙に走って逃げ出したボック。
「逃げたぞ。捕まえろ」
ダンとゲンを残し、ボックを追う村人達。

子熊とともに逃げるボック。
隠れて村人をやり過ごすが、大男がボックに追いついた。
この大男こそ怪獣ドギューだったのだ。
木を倒しながらボックを追いかける大男。倒れた木が一本子熊の上に倒れた。それで立ち止まるボック。
斧を振りかぶった大男。
危ないところでダンの銃。
足が悪いのだが、移動は早いのだ。

怪獣退治をするという大男に、勝手な真似は許さんと言うゲン。
「勝手な真似だと。おい皆、やっと怪獣を捕まえたんだ、早いところやっつけてしまおうじゃねぇか」

「セブン、こいつがドギューだ」とボック。
「何?」
みんなの前でダンをセブンと呼ぶボック。村人とゲンしかいないので問題はないのだな。
こういうシーンを撮る為にわざとMAC隊員を出さなかったのか。
それとも北海道ロケで予算を使い、人件費を削ったのか。

ゲンがチェックすると、大男は怪獣反応を示した。
「貴様」
「皆、騙されてはいけない。こいつこそ怪獣なんだ」とダン。
「ハハハハハハハハ!でたらめを言うな!追い詰められて、とんでもねぇ事を言い出しやがる」
「ふてぇ奴らだ!MACだろうと何だろうとかまわねぇ!一緒にやっつけちまえ」と言って襲い掛かろうとする村人達。
村人はなぜ大男を疑わないのか。昨日来たばかりのはずだろうが。洗脳して操っているのかな。

ボックは死んでしまった子熊を抱いて泣き出した。
ボックの涙で黒い百合の花が咲いた。
なんか唐突な展開。花が咲いただと。

「花だ。花が開いたぞ」
「ええい、くそっ。こんな他愛もない手品に騙されるな」
「ドギュー。正体を現せ」
「ハハハハハハハ、うわぁっ!」
ダンの杖から出てきた煙で、大男は怪獣ドギューの姿になった。

村人を避難させたゲンはウルトラマンレオに変身、格闘が始まる。
ボックはダンと一緒にレオの戦う様を見ているが、ダンが変身して戦わないことを疑問に思わないのだろうか。セブン、なぜ戦わないんだ。

レオはドギューをバックドロップで投げるが、その後のボディーアタックをかわされるレオ。そこでドギューの目つぶし攻撃で視力を失ったレオ。

ナレーション「恐るべき牡牛座怪獣ドギューの目潰し攻撃はついにレオの目を」

目潰しされても、レオの目は開いたままだから、視力があるのかないのかはわからないな。
『くらやみ殺法!闘魂の一撃』での特訓が生かされていない。この時に目が見えなくても戦える術を身につけたのではなかったか。こんなザマでは特訓を復活させなければなるまいな。

ボックは母の形見の黒百合をドギューに投げつける。さっき涙で咲いた黒百合だ。
黒百合はドギューの両目に突き刺さった。
ボック、すごいな。こんな事できるなら、いじめられないんじゃないか。
これでレオ、ドギューの両者とも視力を失った。

黒百合の回転する音を頼りに攻撃をするレオ。
レオの光線技がドギューの両足を切断。
首とかじゃなくて、なぜか足だ。
それでも大爆発するドギュー。

レオはボックに向かってVサインをする。
目が見えてるんじゃないか。

ボックはこぐま座に帰るという。
「ここは悲しい思い出が多過ぎます」と言うボック。
ボックはレオの変身ポーズを真似る。
が当然変身は出来ず頭をかく。今度はシュワっと言いながら飛んで行った。
ボックを見送ったダンとゲン。

結局最後までMACはダンとゲンの二人だけ。
他のMACの隊員達はどうしたのだ。


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