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2017/10/31

ウルトラマンレオ第15話『くらやみ殺法! 闘魂の一撃』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.4
第2次ウルトラシリーズのウルトラマンたち。身長体重をチェック。
帰ってきたウルトラマン、身長40メートル、体重3万5千トン。
ウルトラマンエース、身長40メートル、体重4万5千トン。
ウルトラマンタロウ、身長53メートル、体重5万5千トン。
ウルトラマンレオ、身長52メートル、体重4万8千トン。
レオは前作のウルトラマンタロウより身長が1メートル低く、体重が7千トン軽い。
大型化してきたウルトラ兄弟も、レオで一旦止まったのだ。

第15話『くらやみ殺法! 闘魂の一撃』

夜の東京に現れたフリップ星人。ビルを破壊し始める。
ダンの乗るマッキー3号が飛んでくると消えてしまった。
MACが来たから消えるとは随分と臆病な星人だ。
普通はここでマッキー撃墜される→ウルトラマンレオ登場するも負ける→特訓のパターンなのだが。

道着を洗っている百子。
ゲンは自分の道着を洗ってくれていると思ったが違うらしい。
「おおとりさーん、早く行こうよー」とトオルがやってくる。
「ねぇ、百子お姉ちゃんも行きましょう。アイスクリーム食べに行くのよ、ね」とカオル。
「でも私、お洗濯がまだ少し残ってるから遠慮させてもらうわ」と百子。
残念そうなゲン。
ゲンとしては、子供二人よりは百子と行きたいのだろうから、残念そうなのは仕方がない。そもそも百子が洗っているのは一体誰の道着なのか、それが気になるのだろう。

喫茶店でゲンとトオルとカオルはアイスクリームを食べている。
「おおとりさん、ウルトラマンレオって獅子座の生まれなんだね」とトオル。
雑誌を読みながら言っているので、雑誌にウルトラマンレオの出身地が書いてあるのかもしれない。
「うん、L77星」
「ふ~ん」
ゲンはぼーっとしている。
「ねぇ、お兄ちゃん。あそこの人、さっきからずーっとお兄ちゃんのこと見てるわ」とカオル。
その青年の方を向くゲン。青年と目が合う。

青年の後ろの席に水を持ってきたウェイトレス、「アーッ」と言ってスッテーンと転びそうになる。青年が素早くウェイトレスを抱きかかえた。トレイの水もこぼさない。
その後、喫茶店に百子が入って来た。青年に声をかける。
「津山さん、遅くなってごめんなさい」
「行こうか」
百子はゲンに気づかず、青年と一緒に店を出て行った。
青年は津山というらしい。百子が洗っていた道着はこの津山のものだったのかもしれない。

公園で鳩に餌をやるトオルとカオル。
ゲンは心ここに在らずという感じでベンチに座り、鳩の餌を撒いていた。
そんなゲンに星人出現の連絡が入る。

津山と百子の前に現れたフリップ星人。
声はバルタン星人に似ている。
あの独特の「フォッフォッフォッフォッ…」という声だ。
親戚か何かだろうか。
分身つながりでバルタン星人の声を使ったのだろうか。

「さぁっ、逃げてくれ。あとは俺が」とゲン。
「君は」
「MACのおおとりさんよ」
「MACには無理だ。星人は倒せない」
誰もがわかっている。MACには無理だ。
初回の対戦で破れるのは誰もが予想できる。
星人か怪獣が登場→レオあるいはゲンが破れる→特訓→勝利。
これがウルトラマンレオ初期のパターンだ。
視聴率はどんどん下り、レオを見るのを止めた子も多いだろうから、このパターンしか知らない子も多いだろう。
トオルの読んでいた雑誌には出身地以外にも、レオのパターンなんてのも書いてあったのかもしれない。

ゲンは反論する。「バカなこと言うな。こんな星人は俺一人で」
ゲンのこの自信はどこから出てくるのか。こんな星人はって、どんな星人か情報もないだろうに。

「君には無理だ」と津山。
ゲンはフリップ星人と戦い始める。
フリップ星人は分身した。分身したり消えたりして翻弄されるゲン。首を殴られて気絶する。
やはり、君には無理だったか。

フリップ星人は津山にも襲いかかる。
だが、フリップ星人を撃退する津山。
その様子を見ていたダン。
見ているだけで、何故ダンは出てこないのだ。

百子に助け起こされるゲン。
情けない。

MAC基地のダンとゲン。
「またしても星人を逃がしてしまったではないか。それどころかお前は命を失うところだった」
「僕が」
「あの津山という青年がお前を助けてくれたんだ」
「そんなバカな。彼なんかに星人が倒せるはずがありません」
彼なんかにだと? 気絶しておいて、なんて言い草だ。
恋のライバル(?)だと思って津山のことをよく思ってないのだろう。

「いや、彼の空手なら等身の星人と五分に渡りあうことが出来る。しかし絶対に勝つとは保証できかねん。死ぬかもしれん。だが、星人を倒すのは俺とお前の役目だ。お前は勝たねばならん。お前は今からあの津山青年のところへ行ってどうすれば勝てるか教えてもらってくるんだ」

津山のいる空手道場へ向かうゲン。しかし、百子を見かけ、行きづらくなったゲンはスポーツセンターで空手の練習をする。そこに星人発見の連絡が入る。

フリップ星人を追いかけるMAC隊員達。
ゲンは蹴りを見舞おうとするが、分身に惑わされ川の中に落ちていく。
他の隊員も次々に川に落とされていくが、一人だけ木にぶつかり、血を吐いて死んだ。
ダンは杖にしこんだマシンガンを撃って星人を撃退する。
ダンは分身するフリップ星人の本体を見破れるのか。

川の近くのダンとゲン。
ダンはゲンを杖で殴り飛ばした。
「逃げるな。お前のその逃げ出す態度が悲しい。そのために隊員を失ったんだ」
「俺は、俺は逃げたりなんかしていません」
「バカ。よくもぬけぬけと。お前は私の命令を守らなかった。津山君に技を教えてもらってこなかったではないか。私の目は節穴ではない。何故津山君の所に行かなかったんだ。目を覚ませ」
前回のMACはゲン以外の隊員全員がダンの命令を守らなかった。それに対して叱責するようなシーンはなかった。ゲンには厳しいダン。
「あの星人を逃がした為にまたどこかで被害者が出る。人の命を救うために、お前が津山君から技を教わることが恥ずかしいことか。それより身勝手な理由で、教わろうともしないで逃げ出すことの方が、はるかに恥ずべきことじゃないのか。百子さんも、スポーツセンターの子供達もみんな、お前がそんな男でないことを信じている。ゲン、お前はウルトラマンレオなんだぞ」
頷くゲン。ウルトラマンレオはつらいよといったところか。

屋外で目をつむり正座をしている津山。ゲンは後ろから紙ひこうきを津山に向けて飛ばす。
ゲンはなんでそんなことをしたのだ。気付くかどうか試してみたのだろうか。

振り向かず、片手で紙飛行機を受け止めた津山。
「隊長さんから頼まれましたが、僕はMACのこと好きじゃありません。僕は自分で自分を守るために空手を習った。それをMACが習いに来るなんて。ほんと言うと、百子さんの口添えがなかったら、こんなことやる気にもならなかった」
ゲンは尋ねる。「星人が何人も現れた時にどの星人を倒したらよいか」
「星人が何人もいるんですか。不思議なことを言う人だ」
「あの百子さんが襲われた時だって」
「あの時、星人は一人しかいなかった」
「いや、星人の身体は5体に分かれたじゃありませんか」
ゲンは5体に増えたら5人いると思ったのだろうか。分身したと考えたほうが自然な気がするが。

笑い出した津山。「なるほど、あなた方は不便だ。おおとりくん、その辺のボールを私に投げてみたまえ」
おおとりくんとか投げてみたまえとか、態度が上から目線になる津山。

ゲンはボールを投げるが、すべてかわされる。
「今度は僕が君に投げてみよう。すまないがボールを少し」
津山の足元にはボールが転がっているが気がつかないのか。そこでゲンは気づいた。
「津山さん、あなたは」
「見えないんだ」

目を閉じるゲン。だが、津山の投げるボールをよけることが出来ない。
「僕のボールは百発百中のはずだ。君は一発も避けることは出来ない。目の見える人は不便だ」
その言葉でゲンは気づいた。
「そうか、わかったぞ。本物の星人は一つなんだ」
津山は目が見えないので、分身に惑わされることがなかったのだ。それはいい。それでいいのだが、ボールをぶつけられてゲンが気づくというのがわからない。

ここでいきなり場面が変わり、猛と特訓しているゲン。
猛に自分に向けてボールを投げさせる目をつむったゲン。
ナレーター「ゲンは津山のような鋭い感覚を身につけるまでは、どんなことがあっても目を開くまいと決心」
ホンの1分ほどでボールをつかみ、猛に投げ返した。
その時、ゲンの元に杖が飛んでくる。それを受け止めたゲン。
「ゲン、見事だ」
「隊長」
「免許皆伝だ」
「本当ですか」
特訓も随分と簡略化されたものだ。
これで免許皆伝だ。ダンも甘くなった。
すべて視聴率の悪さが原因だ。

ダンのMACシーバーに星人出現の連絡が入った。

フリップ星人が現れた。フリップ星人はMACの銃撃を受けると巨大化した。
ゲンはウルトラマンレオに変身する。
レオとフリップ星人の戦いが始まる。
ダンのマッキー3号とよくわからない戦闘機も飛んでいる。

フリップ星人は分身する。
どれが本物かわからない様子のレオ。
そんなウルトラマンレオにダンが攻撃し始める。
たじろぐレオの目に泡を吹き付け、目を見えなくした。
目を閉じようにもレオにはまぶたがない。それで閉じられないのでダンが手伝ったのだろう。
目が見えなくなったことによって、先ほどの特訓を思い出すレオ。
レオはフリップ星人の本体を見つけた。
倒したフリップ星人にレオはエネルギー光球をぶつける。
前回ベキラに使った時は痛め技に過ぎなかったが、今回はトドメの一撃になった。
光線技も成長するのだ。
相手が分身するなら、分身した全員にエネルギー光球をぶつければいいんではないか。
カンが冴えていれば一発で倒せるし、最悪でも5回目で倒せる。
5回も出すとエネルギーが足りなくなるか。

ゲンの目の包帯をとる百子。
ゲンは百子の後ろに立っている津山に気づく。
「おおとり君、僕は君のことを誤解していた。許して下さい」
「おおとりさんの活躍を聞いて、お詫びに来たのよ」
おおとりさんの活躍を聞いてって、どういうことだ。ウルトラマンレオの正体はゲンだとみんな知っているのだろうか。

「いや、僕の方こそ、あなたにお礼を言わなければいけないんです」とゲン。
「津山さんは黒潮島のたった一人の生き残りなの。でもそのために目が見えなくなってしまって」
「黒潮島って、百子さんの」
「ええ、怪獣に襲われて全滅してしまったけれど、津山さんだけが助かったの」
「あの時に、どうしてMACがもっと活躍してくれなかったのかと僕は何度も恨んだ。MACは何も出来ないとさえ思っていたんだ」
「津山さん」
「しかし、君のように勇気のある人もいることがわかった」
握手するゲンと津山。
「見直したよ」と言う津山だが、感覚が鋭い分、やはり正体を知っているのか。

夕暮れの川辺で、木の下に花束を供え、静かに手を合わせているダン。
「勇敢なMACの隊員を失った。失った命は返らない。ゲン、わかるか。この先どんな宇宙人が現れるかもしれん。一人の犠牲者も出さずに戦うのは難しいことだ。だが、俺達はそれをやらねばならん。ゲン、頼むぞ」
「はい」

結局フリップ星人はバルタン星人と何の関係もないのだろうな。


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2017/10/26

ソニーのステレオラジカセ・キューブリック

CFS-700

ステレオ・キューブリック。

昭和57年3月発売。
定価59,800円。

昭和55年にはルービックキューブが大ブームになった。
私も買って夢中になった。

このラジカセはデザインや名称、スピーカーが回転する仕掛けなど、ルービックキューブがモチーフになったのだろうか。
映画監督のキューブリックとは何の関係もなさそうだが、多少は関係あるのかもしれない。

2017/10/25

ウルトラマンレオ第14話『必殺拳! 嵐を呼ぶ少年』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.4
ウルトラマンレオ2クール目の第1話。
主題歌が変わった。
これまでのウルトラシリーズで、途中で主題歌が変わったのは初めてだ。
「ウルトラマンレオ」から「戦え!ウルトラマンレオ」へ。
視聴率が伸びない中のテコ入れだったのだろうか。
たったの13回で好きだった主題歌が変わってしまうとは、ちょっと残念だったな。

第14話『必殺拳! 嵐を呼ぶ少年』

番組が始まると、いきなりウルトラマンレオが怪獣アンタレスと戦っている。
マッキー2号、3号も撃墜されることなく飛んでいる。
どういうことだ。
撃墜されないマッキーなど初めてではないか。
前回も結構健闘していたし、MACも成長しているのだな。

レオはアンタレスに両手、両足をハサミでつかまれてしまう。
アンタレスもレオの両手両足を封じるために、自分の両手両足を使っている。
これだと五分と五分だ。
だがアンタレスには尻尾があったのだ。
尻尾でレオを攻撃しようとしたアンタレス。それを見たダンはいきなりマッキー2号から脱出した。
本当にいきなりだ。一緒に乗っていた隊員もビックリだ。

ダンはパラシュートで落下中、杖に爆弾をセットしてアンタレスに投げつける。
レオの頭を狙ったらしいアンタレスは、その攻撃で狙いが外れるが、それでもレオの肩にダメージを与える。
レオの代わりにマッキー2号3号の攻撃でアンタレスは逃亡した。

レオには尻尾はないが、額にはビームランプがある。
両手両足を塞がれても、ビームくらい出せそうなものだ。
手でポーズを取らないとビームが出ないのだろうか。

いきなり場面は変わり道場での戦い。
一人の少年が白帯達を次々と倒していく。
黒帯が一人出てくるが、押され気味だ。
黒帯は手を封じられ、少年の気合いと共に出現した尻尾で頭を叩かれて倒された。
 門徒達はこんちきしょうって感じで木刀を持ち出し少年を取り囲む。
そこにダンがやって来て「待て」と声をかける。で、全員が素直に待つ。

出て行く少年とすれ違うダン。
お互いの目が光ったが、お互いに正体を見破ったのか。
入れ違いに肩を押さえながら入ってくるゲン。
道場破りの少年を追いかけようとするが、ダンに制止される。
ダンが怪獣探知機(?)をゲンに見せる。
「怪獣反応?」
腕につけたマックシーバーが怪獣探知機になっているのだろう。
怪獣は何か特殊な電波でも出していてそれを感知するのか。

廊下で話すダンとゲン。
「怪獣が少年の姿でやって来た」
「どうしてここに」
「狙いはレオだ。怪獣アンタレスには両手両足の他に毒を持った尻尾の攻撃がある。レオが尻尾の攻撃の対抗策を編み出さないうちに先制攻撃を掛けて来たんだ」
怪我人を運んでいる猛にダンは言う。
「猛君、大村さんに連絡を取ってくれ。しばらくの間、この道場をMACが借りたい」
MACに道場のような設備はないのだろうか。MAC本部は宇宙ステーションなので、あんまりいろんな設備を設置出来ないのか。

道場に呼ばれたMAC隊員が6名。
「全員空手着になるんだ」とダンが命令する。
ダンは少年と戦った黒帯に話を聞いた。
「すると、背後からもうひとり別なものが飛び出してきて、頭を攻撃してきたんだね」
「まるでそんな感じでした」
「そうか。青島、平山、ちょっと来い」
ダンが攻撃のフォーメーションの指示を出したのだ。
平山がゲンと組み、その背後から青島がとび蹴りを放つ。壁まで飛ばされるゲン。

他のMAC隊員も参加して特訓が始まった。
一人がゲンの両腕を殺し、そこをもう一人が飛びかかるのだ。
特訓中、怪獣出現との連絡が入る。
当然出動しようとする隊員達。
「待て。ゲン、青島、赤石はそのまま練習を続けるんだ」とダン。「他の者は急げ」

暴れまわるアンタレスを攻撃するマッキー2号、3号。
アンタレスの尻尾からの炎でマッキー2号も3号も撃墜された。
これでようやくいつものMACらしいMACになった。

特訓を続けているゲン。
出撃した隊員達が戻ってくる。
「隊長、犠牲者8名、怪獣はほとんど無傷です」
怪獣はほとんど無傷だが、隊員達は戻ってきたのだ。使える武器がなくなったのか。

報告には答えず「練習を続けるんだ」とダン。
納得出来ない表情の隊員達にダンは言った。
「命令だ」

道場から出て行こうとするダンに青島と赤石が訴える。
「隊長、隊長、この練習は一体何のためですか。道場破りでの対抗策をおおとりに会得させる為に、何故MACの隊員が協力しなくてはならないんですか。行かせて下さい。このままでは怪獣は暴れ放題です」
「お願いです。仲間の仇を討たして下さい。隊長」
だが、隊員たちには何も答えず、「練習を続けるんだ」と言い置いてダンは出て行った。
怪獣は暴れ放題ですと言うが、MACが行っても変わらないだろう。ダンはそれを正直には言えないのだろう。

今度はゲンが追いかける。
「隊長」
「何故事情を話さないかと言うんだろう」
「そうです」
「言ってどうなる。少年は怪獣だ、そう言ってしまえば隊員は意地でも攻撃するだろう。少年が正体を現した時、今のMACで歯が立つか。レオも両腕を殺されたあと、奴の尻尾の攻撃を食い止める技を身につけていない。 レオがいる限り、怪獣はオチオチ暴れられん。必ず少年の姿で戻ってくる。戻るんだ」
今のMACで歯が立つかとダンは言うが、いつのMACでも歯が立たないだろうな。
レオがいる限り、怪獣はオチオチ暴れられんとも言うが、レオを倒す実力のある怪獣だ。存分に暴れることができるのではないか。実際ゲンが特訓中に出現して暴れまわったではないか。

MACの隊員達はダンの命令にそむきゲンに協力しない。
「青島隊員、お願いします」
プイって感じで顔をそらす青島隊員。
「赤石隊員」
怒りながら竹刀を振っている赤石隊員。「うるさい」
他のMAC隊員達にも土下座して頼むゲン。
だがみんな去ろうとする。
ゲンは追いかけ青島隊員の肩に手をかける。
「青島隊員、お願いします」青島隊員はその手を払いのける。
「どけ。いつも特別扱いされてるからっていい気になるな」
「赤石隊員」
「どけいっ」
MAC隊員は全員道場を去っていった。
ダンに命令されたことをやらないMACの隊員達。
MACの弱さの秘密はこんなところにあるのだ。
どんな状況でも上からの命令には服従するのが鉄則。
防衛隊なので、そうしなければ死んでしまう場合だってあるのだから。

入れ違いで百子、トオルやカオル、猛が入ってくる。
「あーあ、せっかく夜食持ってきてあげたのに」とトオル。
「隊長さんがいけないのよ、これじゃおおとりさんの立場がますますまずくなるばかりだわ」と百子。
「大体、いくら変な少年が相手でも道場破りに何故MACが出て来なきゃならないのか、僕にはわかりませんね」と猛。
「違うんだ!」
「違うって、何がです」
「お兄ちゃん、何かわけがあるのね」

他の隊員達の協力が得られず、屋外で猛を相手に特訓するゲン。
猛の方が疲れている感じだ。
猛にゲキを飛ばすゲン。
トオルとカオルは「頑張れー、頑張れー」と応援しているが、百子は心配そうに見つめる。
その時、トオルが見物していた土管の上から落ちてしまう。
ゲンは逆立ちし両足でトオルを受け止める。
「出来た」とゲン。

初回の戦いでは両手だけではなく、足も押さえつけられていたが、それは無視か。
足ではなく、頭突きなんかいいんではないか。
レオには角もあるし、結構効きそうだ。

今回は、両手を封じられることが前提になっている。
だが、そもそも両手を封じられないような特訓をすればいいのではないか。
ダンがウルトラ念力でサポートして、尻尾の攻撃を防ぐとかでもいい。

場面は再び道場。
少年がゲンを待っている。MAC隊員とダンはそれを遠巻きに眺めている。
あいつは怪獣だ。撃てと命令すればいいのに、しないダン。
ゲンが空手着で入ってくる。
「おおとり、あれが昨日の道場破りだそうだ。お前としか戦わんということだ」
ゲンと少年の戦いが始まった。
同じような技を繰り出すゲンと少年。
少年はゲンの両手を掴んで封じる。
そこで少年が気合いとともに尻尾を繰り出した。
ゲンは蹴りで尻尾を防いだ。それを見たダンは満足げに頷く。
そのまま少年に正拳突きを見舞うゲン。
倒れた少年。
そこでダンが隊員達に撃てと命令すればいいのに、しない。
少年は立ち上がって外へと逃げて行く。
「あいつは怪獣だったのか」と青島。

路上でいきなり巨大化する少年、いや、怪獣アンタレス!
「おおとり、すまん」と謝る青島。
すまんで済んだらMACはいらない。

MAC隊員は地上から銃で攻撃するが効かない様子。
ゲンはウルトラマンレオに変身した。
戦い始めるレオとアンタレス。
頭突きをかますレオ。そうだよ、両手が使えなくても頭突きすればいいのではないか。
レオはまたしても両手、両足のハサミでつかまってしまう。だが今度は尻尾をキックでぶった斬った。
前回同様、足もハサミに捕まっていたようだが、関係ないのか。

レオは尻尾をアンタレスへ投げ首を切断する。
切断したのだが、アンタレスは自分の首を両手で抱えレオの方にズシーンズシーンと歩み寄ってくる。
後ずさりするレオ。アンタレスの歩みが止まり、首が地面に落ちた。首は爆発し本体もまた爆発した。

野外で稽古している門下生たち。
青島隊員がトオルと稽古しているが、トオルは「おっす。どうもありがとう」と言って終わりにする様子。
「何だ、もうやめんのかい」
「うん、勉強しなくちゃ」
「そうか、試験でもあるのか」
「男は何かやるとには、説明や言い訳はしないもんだろ」
「うん、まぁ、ははははは」
説明や言い訳はしないもんだろっていうトオルの言葉は、今回のゲンの特訓を暗示しているのだろう。

(昭和49年7月12日放映)


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2017/10/24

ウルトラマンレオ第13話『大爆発! 捨身の宇宙人ふたり』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.4
昭和46年から始まる第2次怪獣ブーム。
ウルトラマンレオの放送前年の昭和48年には、円谷プロだけでも『ウルトラマンタロウ』『ファイヤーマン』『ジャンボーグA』と3本の特撮ヒーロー番組が作られている。

他にも実写ヒーロー物として、
『仮面ライダーV3』
『キカイダー01』
『ロボット刑事』
『風雲ライオン丸』
『鉄人タイガーセブン』
『イナズマン』
『魔人ハンター ミツルギ』
『スーパーロボット レッドバロン』
『流星人間ゾーン』
『ダイヤモンド・アイ』
などが放送された。

これだけの量を見せられた子供達は嬉しい反面、飽きたのだ。
ブームのピークが過ぎてから放送開始のウルトラマンレオには、ブームを取り戻す力はなかった。

第13話『大爆発! 捨身の宇宙人ふたり』

いきなり画面がグルグル回って番組が始まった。
バイブ星人をゲンが追いかけている。
地球侵略など考えていない、いつものような通り魔的な宇宙人なのだろう。

バイブ星人の行く手を塞ぐようにパトカーが止まる。
MACロディーではなくパトカーだ。
パトカーからは当然MAC隊員ではなく、警官が出てきてバイブ星人に発砲する。
バイブ星人は飛び上がり回転し始め、そして消えた。
ゲンは空中に向かって闇雲にキックするが空振りに終わる。
そんなゲンのナイフが勝手に浮かび上がり、警官の胸に刺さる。
ゲンがナイフを掴もうと手を伸ばした格好が、警官にナイフを投げたと誤解され逮捕される。
主人公が警察に逮捕されるとは、ウルトラシリーズ初ではないか。
このシーンが撮りたかったから、MAC隊員ではなく警官を出したのだろう。
とはいえMACがあるのに警察が星人と戦うのは不自然だ。

MAC本部。
杖の音を響かせながら、ダンが行ったり来たりしている。
高倉長官がゲンを引き取ってきた。うなだれているゲン。こってり絞られてきたという感じだ。
「君の要請通りおおとり隊員の身柄を引き取って来た。しかしまだ容疑が晴れたわけではない」と言う長官。
容疑が晴れたわけではないとは、まだ容疑者のままなのか。

ダンと二人っきりになったゲン。
「お前がいなくても星人は倒せる。俺が倒す」とダン。
ゲンは1週間の停職処分となった。
1週間か。疑いが晴れるまでではないのだ。

トオルとカオル、百子と釣りをしているゲン。だが、釣りをする気はまったくないようだ。
「くそぉー。バイブ星人めー」とゲンは叫ぶ。すると草むらからバイブ星人が出現した。
バイブ星人は、ゲンが叫ぶまで草むらに隠れていたのだろう。ゲンを再び罠に嵌めようとしていて待機していたのか。
百子、トオル、カオルを人質にとったバイブ星人。
MAC隊員達が駆けつける。
ゲンはライターのような爆弾を水中に投げ込む。星人の注意をそらした隙にジャンプしてバイブ星人の背後に回り、百子達を助け出した。
ゲンはバイブ星人を投げ飛ばす。MAC隊員はMACガンで星人を狙い撃つ。
逃げていくバイブ星人。それを追うゲン。

工事現場に逃げ込んだ星人。ゲンは現場の男たちに言う。
「そいつをつかまえてくれー」
ゲンが民間人に協力を頼むのは以前にもあった。
普段からけっこう当たり前にやっているのだろう。

「星人だ、やっちまえ」「やっちまえ」と言う現場の男達。MAC隊員よりも頼もしい。
バイブ星人は飛び上がり、また姿を消す。
今度はゲンの持っていたパイプが宙を浮き、作業員の一人の首に投げつけた格好になった。
駆けつけたMAC隊員達はその現場を目撃した。
赤石隊員が作業員の脈を取るが、首を振る。
「お前は何て事をー」
「お前って奴はー」
「違うんだ。俺じゃない」とゲン。

その時、消えていたバイブ星人が姿を現した。
「あいつだ、あいつがやったんだ」
逃げる星人を追うゲン。

走っていたゲンの足元に杖。足を引っ掛けて転ぶゲン。
ダンだった。
「お前が深追いしたために、また一人の人間が命を失ったんだ。たとえ制服を着ていなくても、お前はまだMACの隊員なんだ。私の言ってることがわかるか」
「すいません」
「謝ってすむことじゃない」
「僕は、僕は自分の手で奴の罠を暴きたいんです」
MACを辞めると言い出したゲン。
ダンは「許さん」と言いながら杖をゲンの肩に投げつけるが、ゲンはそのまま去っていく。
深追いしたのでまた被害者が出たようなダンの言い方だが、ほっておけばバイブ星人は何もしないのか。

MAC本部。
「長官、隊員達のどんな行為も、みなMACの使命を果たすためのものと信じています」
「それが君の責任とどんな関係があるんだ」
「ゲンについても同じことが言えます。私は、ゲンを信じています。 私はゲンの無罪を証明し、星人を倒すことで責任を果たします。必ず、必ず倒してみせます」

林の中で修行しているゲン。
「隊長は死ぬ覚悟なんだ。俺が早く星人の罠を暴かないと」

MAC本部。
ダンはバイブ星人がどうやって姿を消したのか考えていた。
ウルトラセブンの時は第1話からして『姿なき侵略者』。
結構消える宇宙人が出てきたが、どうやって消えていたのかなんてダンは考えていなかった。
消えるくらいのテクノロジーは当たり前だったのだ。
それが何で今回はこだわるのか。

ボロボロのウルトラアイを取り出し見つめるダン。
セブンに変身できれば、その能力で消えた星人も見ることができるのだろう。
レオは見ることができないのだろうか。できないのだろうな。

「バイブ星人め。くっそぉ」
怒って定規を投げるダン。白川隊員の横を飛び、ダーツの的に突き刺さった定規。白川隊員の落とした花瓶がちょうど定規を直撃した。ビヨーンと揺れる定規。
その様を見たダンは、バイブ星人が消えた理由がわかった。
定規を揺らすと見えなくなる。
その理屈で星人も消えたのだ。
そもそもバイブ星人と命名したのは誰なのだ。その名前から消える理由がわかりそうなものだ。

ゲンは林の中で特訓を続けていた。
ナレーション「ゲンは突然あることに気づいた。いくら自分の空手の技が優れていても相手の姿が見えなかったら、それは何の役にも立たないのではないか」
ようやく気がついたのか。だが、気がついただけまだマシか。

MAC本部。
ダンは号令をかける。「東京の街にバイブ星人が現れた。いいか、MACの名誉をかけて星人を倒せ。ゲンを救う道はそれしかない。出動」
MACの、名誉か。

バイブ星人を追い詰めるMAC隊員たち。MACの名誉がかかっているから必死だ。
バイブ星人は飛び上がり、姿を消した。
マックロディーから降り、星人のいそうな方向にビデオカメラを向けるダン。
青島のMACナイフが宙を飛ぶ。
ゲンと同じ状況だ。
ダンに撃たれて姿を現すバイブ星人。
ダンはバイブ星人を追うのを止めさせMAC本部に戻る。

ダンは録画した先刻の戦闘シーンを見せる。
「人間の目には見えない振動をしている。ちょうど自転車の車輪やプロペラのようにな。だが、レンズの目はごまかせない」
スローモーションで画面に映し出されたのは、MACナイフを抜き取るバイブ星人だ。

林で特訓中のゲンに青島隊員から連絡が入った。
「おおとり隊員、おおとり隊員。君の無罪は証明された。すぐ本部に戻って下さい」
MACシーバーを投げつけるゲン。
「そんなに優しい言葉で俺を呼ばないでくれ。俺は星人を倒すまで帰っちゃいけないんだ。帰れないんだよー」
帰ればいいと思うが、帰らないゲン。

ゲンはサンドバック代わりの木の板を殴りつける。
ゲンは揺れる板を見つめている。
「これか」
ゲンもバイブ星人の消える理由がわかったのだ。

怪獣のような姿に巨大化して暴れまわるバイブ星人。鳴き声もすっかり怪獣だ。
等身大のときの面影はまったくない。
ゲンがウルトラマンレオに変身すれば、レオにはゲンの面影がまったくないように、バイブ星人も巨大化というよりは変身なのだ。

マックロディーを出動させ、地上から攻撃する隊員達。
マッキー2号3号も攻撃開始。
MACの攻撃から逃れるため、バイブ星人は高速回転して姿を消した。
次々とビルを破壊する消えたバイブ星人。マッキー2号も撃墜される。

ダンは覚悟を決める。
「ゲン、俺がいなくとも後を頼む」
ダンはバイブ星人の口にマッキー3号で突っ込んで行った。
炎上するマッキー3号。
特攻しなくても、今回はMACの攻撃が効いていたようなので、ダンが指示を出して攻撃させればいいのではないか。
やはりMACには信用がおけないのか。

その頃ゲンは揺れる板に松ぼっくりがぶつかるのを見て、「見えた、見えたぞ。隊長」と叫ぶ。
すると何故かダンの姿が見えたゲン。バイブ星人に突っ込んだダンの姿だ。
「隊長」
ゲンはウルトラマンレオに変身する。

爆発、炎上し倒れるバイブ星人。ダンは空中に投げ出された。
飛んできたウルトラマンレオがダンを受け止めた。

すっかりウルトラ念力を使わなくなったダン。バイブ星人に突っ込んでいかなくても、ウルトラ念力を使えば良かったのではないか。ウルトラ念力を使えば寿命が縮むというが、マッキーで突っ込んで寿命が尽きるよりはいいんではないか。

ダンの元にゲンが手を振ってやってくる
「隊長、僕の不注意でこんなことになってしまって」
「約束通り、私は星人を倒したぞ」
「すいません」
「いやぁ、謝る事はない。私はお前に命を助けられた。礼は、私が言わねばなるまい」
「隊長」
「しかし、よく飛んでる私を見つけることが出来たな」
いやぁーと叫んだゲンは飛び上がり、ダンの前に移動し松ぼっくりを投げた。
「松ぼっくりが教えてくれたんです」
「松ぼっくり?」
テレビを見ていた子供たちも皆ダンのようにポカンとしたことだろう。
松ぼっくり?

(昭和49年7月5日放映)


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ウルトラマンレオ第11話『泥まみれ男ひとり』の感想


2017/10/23

食事の準備


私が子供の頃から、食事の準備はほとんど母がしていた。
社会人になってから私は家を出て一人暮らしだった。
母とは数年前からまた一緒に住んでいるが、食事の準備はたいていは母がやっていた。
だんだんメインの準備は私がして、母に手伝ってもらう感じになっていた。
その手伝いも最近では出来なくなってきた。
特にここ一ヶ月ぐらいで、ほとんど出来なくなった。
私の言っていることが理解できないようだ。

「しいたけを切って」と言うと「はい」と返事はする。
返事はするのだが、行動が伴わない。
スプーンを持ってご飯をかき混ぜたりする。
で、フラフラフラ〜と持ち場を離れていく。
連れ戻してもダメだ。
私がしいたけを切ってみせると、「ほぉー」とか「へぇー」とか言って感心している。
ほら、やってみてと言っても出来ない。

洗い物をするスポンジがお気に入りで、これをしょっちゅう切り刻んでいる。
食べ物だと思っているのだ。
味噌汁に入れようとするので困る。
食べ物だと思っているくせに、洗い物をするときにはキチンとスポンジを使う。

「ごはんをよそって」と言ってもわからない。
しゃもじとごはん茶碗を説明してもわからない。
私がやってみせて、同じようにやってもらおうとしても出来ない。
出来ないというか、やらない。
私がご飯をよそっている姿を見て、「ほぉー」とか「へぇー」とか言って感心している。
自分がやりたくないから、人をおだててやらせているのではなどと勘ぐる。

「味噌汁をよそって」と言ってもわからない。
「こうやってやるんだよ〜」と見せても出来ない。
火をつけるのは好きなのか、コンロの火を消してもすぐにつけようとする。

母だと時間がかかるので、私がどんどん作業を進めていく。
朝だと私は仕事に行くので時間がないのだ。

夕飯の準備は時間に余裕があるが、夕方の母は眠い。
デイサービスから帰ってくるのは4時半過ぎ。
その頃はまだ元気だが、5時を過ぎた頃からはかなり眠くなるようだ。
晩ご飯の準備のときにはもう眠くて仕方がない。

いわゆるおふくろの味というのを今後は食べられないと思うとちょっと寂しい。
だがまあ仕方がない。


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切られた電気コード

朝と夕方に散歩する

失見当識

薬を飲まない

道無き道を突き進む母

落ちていたもの

誰かが来る

息子と兄を間違える

帰宅願望

寝てからまた起き出す母

暴れる母

認知症の母への8つの対処法

認知症で何度も同じことを聞いてくる母への対処法

2017/10/19

昭和56年に発売されたソニーのステレオラジカセ

昭和56年
寺尾聡が大ヒット。ザベストテンに3曲同時ランクインの快挙だ。ルビーの指輪、シャドーシティ、出航(SASURAI)の3曲。
そんな昭和56年にソニーから発売されたステレオラジカセ。

エナジーシリーズ

CFS-99
エナジー99
84,800円。

エナジーシリーズのエース。
竹の子族が使ったような、デカくてパワフルなラジカセだ。

関連する記事→ソニーのステレオラジカセ・エナジー99

CFS-88
エナジースリーラン
旧AC/DCコンポ
79,800円。

ちょっと遅れて発売されたエナジー。
デザインが他のエナジーとは違って、スピーカーが分離する。

CFS-77
エナジー77
59,800円。

CFS-66
エナジー66
44,800円。

CFS-F40
エナジーQ'be
99,800円。
エナジーシリーズの最高値。
途中からAC/DCコンポF40と変更された。

CFS-20
エナジー20
定価39,800円。

最後に発売されたエナジー。
小型軽量、低価格。

過去記事→ソニーのステレオラジカセ・エナジー

AC/DCコンポ

CFS-F40
旧エナジーQ'be
99,800円。
途中からAC/DCコンポに変更された。

CFS-88
初代AC/DCコンポ
79,800円。
後のエナジースリーラン。
スピーカーが分離する。

CFS-F70
AC/DCコンポF70
128,000円。
この機種がカタログに載った時は驚いたしワクワクした。
定価がなんと128,000円。
カタログで見る限りはあんまり大きそうに見えない。
エナジーキューブの半分くらいだ。
それでこの値段。

過去記事→ソニーのステレオラジカセ・AC/DCコンポ

CFS-7

ソニーの総合カタログ・メッセージVOL.3から
メタル101
44,800円。

もしかしたら前年の昭和55年発売か?
昭和55年の後半のカタログがないのでわからない。
昭和56年2月のラジカセカタログには新発売の文字がある。
だが、カタログだと数ヶ月は新発売の文字が入るので、もっと前に出たのかもしれない。

メタル101の愛称通りメタルテープに対応。
シルバー、ブラック、ブルーの3色から選べた。
昭和56年のグッドデザイン賞受賞。

●大きさ:幅390x高さ139x奥行77mm
●重さ:2.4kg
●スピーカー:10cmx2
●実用最大出力:4W(2W+2W)

CFS-11P

ミュージカン01
ミュージカン02
ステレオ・ミュージカン
37,800円。

本体にスピーカーは1個だけ。ヘッドホンジャックが2個付いていて、ヘッドホンだとステレオで聞ける。同じ音楽を聞いてもいいし、カセットとラジオというように二人別々の音楽も聞ける。
モノラルの弟分CFM-11もあった。

縦型のデザインは珍しい。
私が欲しかったラテカセ(ラジオテレビカセットレコーダー)にジャッカルというのがあったが、縦型デザインはそれ以来か。

●大きさ:幅166x高さ244x奥行150mm
●重さ:2.8kg
●スピーカー:10cm
●実用最大出力:3.5W

カタログ

昭和56年2月
昭和56年5月
昭和56年9月
昭和56年10月

まとめ

ラジカセの大型化、高価格化のピークがこの昭和56年だ。
CFS-F40は99,800円。CFS-F70はついに10万円を超え128,000円だった。
この後CDを搭載したラジカセが発売されるが、CDなしのラジカセの巨大化はこの年がピークだ。


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2017/10/18

ウルトラマンレオ第12話『冒険野郎が来た!』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.3
今回は特訓はなし。
ウルトラマンタロウにもどったようなコメディ路線だが、これまでの流れからすると異色の回だ。
特訓特訓のレオはそれが特徴ではあるが、私にとってはあんまり興味を持てなかった。
他の子供も同様だったのだろう。
視聴率は伸び悩む。

第12話『冒険野郎が来た!』

城南スポーツセンターの面々が「ファイトファイト」と掛け声をかけながらランニングしている。スポーツセンターだから色々と運動するのだ。
それを笑顔で見下ろしている一人の男がいた。手には槍を持ち、アフリカの原住民みたいに布切れ一枚の風貌だ。

と、その時地震が起き怪獣が出現。
バンゴだ。鼻から煙を吹き出す。
今回はコメディータッチの回なので、怪獣バンゴもマンガみたいな感じの怪獣だ。

スポーツセンターの面々は避難しようとするが、さっきの怪しい男が槍を地面に突き立て怪しい呪文を唱えながら踊り始めた。呆気にとられ逃げるのを忘れる一同。
タケシ一人が慌てている。
「一体何をしてるんですか」とゲンが声をかける。
「サイマ族の戦闘の踊りとお祈り」
男はそれを終えると槍を引き抜き、キャーと奇声を上げて怪獣に向かっていった。
サイマ族はマサイ族のもじりだろう。

怪獣と対峙した男はやがて踊り始める。それを見たバンゴも真似をして踊り始める。
男は槍を投げ、バンゴの鼻の穴に命中。
男はバンゴの鼻息で吹き飛ばされゴロゴロと転がされる。
バンゴは地面に潜ってどこかへ行った。

男はMAC本部から派遣されてきた佐藤三郎だった。3日前まではアフリカにいたと言う。
あんまり役に立たないMACのテコ入れなのだろうか。
タケシはMACの隊員かどうか疑わしく思うが、制服を持っているのを見て納得した。
ライオンの尻尾を自慢する佐藤。その尻尾で頭を撫でると男の子は強くなり女の子はべっぴんさんになるという。自分もなでて欲しそうなタケシ。

MACの制服に着替えた佐藤は、ゲンと共にMACロディーでパトロールに向かう。運転できないのでゲンが運転席だ。トオルとカオルは佐藤が気に入ったようで、「いってらっしゃーい、頑張ってねー」と笑顔で手を振って見送った。

「もし怪獣が隠れてりゃあ、計器なんかより早く、わいの鼻が探し当てますよってからなぁ」
「鼻?」
「ジャングルで暮らしてましたやろ。怪獣の気配やったら、においで一発ですわ」とか言うが居眠りを始めた佐藤。やれやれという表情のゲン。
怪獣が出現すると、何か臭うのだろうか。バンゴが現れた時は何も気づかなかったようだが。

起きたらご飯にする佐藤。
車を止め、丘の上でおにぎりをゲンと食べる。
佐藤のおにぎりが転がってしまい、謎の穴に落ちる。だがおにぎりは穴から飛んで戻ってくる。
「ちょっと調べてきます」と佐藤が穴に飛び込むが、吹き戻されて来る。
火のついたタバコを入れると煙が吹き上がる。
穴はバンゴの鼻の穴だったのだ。
「道理でおむすびがちょっとしょっぱくなってましたわー」と佐藤。
怪獣の気配はにおいで一発だったのではないのか。まあ、ただのハッタリだったのだろう。

踏みつぶされそうになる二人。「やられてたまるか」とゲンが銃で攻撃をする。
バンゴは近くの建物を破壊し始める。逃げ惑う人々。
マンガみたいな怪獣だが結構真面目に暴れる。

MACロディーで攻撃する二人。
マッキー2号、3号も現れる。
それを見た佐藤は「これで安心や」なんて言っている。
佐藤はMACにいながらMACの実力を知らないのだろうか。知らないのだろう。知らないからこんなセリフが吐けるのだ。
マッキーが追い払われるのを見て「あかんなー」

佐藤はのんきな音楽が流れる中、アドバルーンを登っていく。
「何をするつもりです」と言うゲンに、へへっと笑う佐藤。
アドバルーンに近寄ってくるバンゴ。近寄ってきたバンゴの目の前で、タバコの火をアドバルーンに押し付けた佐藤。破裂し落ちてくる佐藤。驚いて逃げていくバンゴ。
「破裂させたら、自分も落ちることてっきり忘れてましたわ」

子供たちの人気者になる佐藤。子供たちの頭をライオンの尻尾で撫でている。
そこへ怪獣出現の連絡が入る。
出撃したマッキー2号3号はバンゴの投げた爆弾で簡単に撃墜された。

アドバルーンを割っていくバンゴ。先刻自分がびっくりしたので真似をしているのだ。
途中でまぶたが下がってくるバンゴ。眠くなったようだ。

「そうだ、あいつは面白いことなら何でも真似をするんだ」と何か閃いたゲン。「息を吸って自分の体を膨らましているように見せかけるんです」
ボンベの栓を開けるゲン。佐藤の制服を風船のように膨ませる。空中に浮き上がって行く佐藤。
「そら怪獣、どんなもんじゃ」タバコの煙を吸ったり吐いたりする佐藤。

真似をし始めるバンゴ。
腹を膨らませるが、飛びあがらないのは不満らしい。煙突を引っこ抜いてタバコよろしく吸ったり吐いたりし始める。煙突の煙でくしゃみを連発するバンゴ。
くしゃみの風にあおられて佐藤に繋がっていた管が千切れてしまう。ガスが抜けて落下する佐藤。
それを見たゲンはウルトラマンレオに変身する。
落ちてくる佐藤を間一髪両手で受け止める。
「へへへ、おおきに」

佐藤を地上に下ろすとバンゴと戦い始めるレオ。
蹴り、チョップを繰り出すレオ。
レオの顔を挟んで投げるバンゴ。
ブレーンバスターで投げるレオ。
格闘が続く。
レオは額のビームランプからビームを出す。トドメだ!みたいにポーズをつけて発射したが痛め技で、仰向けに倒れていたバンゴの足に撃つ。
そして尻尾から空気を入れて怪獣を宇宙の彼方へ飛ばしてしまった。

城南スポーツセンターの面々の前で、今度は雪男を捕まえに行くと言う佐藤。雪山に登る格好をしている。
出発する佐藤にタケシがお願いをして、ライオンの尻尾を譲ってもらう。
ダンは「この間はイボイノシシの尻尾だなんて言っていたが」
「ほな、みなさん、またなー」
みんなに見送られながら、佐藤は雪男探しの旅に出た。
バンゴの身長は53m、体重は4万トン、雪男よりは多分圧倒的にスケールが大きい。MACにいればこういった怪獣や星人を相手にするわけだが、雪男を探す方が魅力的なのか。

(昭和49年6月28日放送)


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ウルトラマンレオ第11話『泥まみれ男ひとり』の感想

2017/10/17

ウルトラマンレオ第11話『泥まみれ男ひとり』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.3
今回はウルトラマンレオの中ではそこそこ有名なシーンが2カ所出てくる。
一つは星人を追いかけているゲンが一般人に「おい、そいつを捕まえてくれ」と言うシーン。そりゃないだろーってツッコミが入る場面だ。
もう一つはウルトラマンレオがヌンチャクを使うシーン。当時の子供達はブルースリーに憧れてせっせとヌンチャクの練習をしたものだ。

第11話『泥まみれ男ひとり』

城南スポーツセンターで懸垂をしている子供達。
一番多くできたのが一郎。森三中の一人にそっくりだ。
大村の声がうるさくて失敗する。
百子とタケシとゲンの会話で一郎の境遇を説明する。
アメリカにいる両親と離れて叔父のところで生活、彼の叔父はボクシングのヘビー級チャンピオンであるマイティ松本だった。
一郎はおじさんが好きなのだろう。頑張り屋が好きなマイティ松本に認めてもらいたくて、懸垂30回を目標にしているのだ。
マイティ松本はボクシングのヘビー級チャンピオン。ついに日本人のヘビー級チャンピオンが誕生したのか。

ケットル星人が街に現れた。
等身大の宇宙人だ。
MAC隊員たちと格闘している。なぜか銃を使わずに素手での格闘だ。MACもMACなら宇宙人も宇宙人だ。
隊員が鉄棒で殴りかかっても、ケットル星人は素手で素手で受け止め、折り曲げた。
怪力が自慢なのか。それであえて素手での格闘なのだろう。
だがMACの隊員はそれにつきあわず銃を使えばいいのではないか。

ゲン以外の隊員をすべて倒し、走り出すケットル星人。
ゲンは追跡する。
何で走って追いかけるのか。銃で撃てばいいんではないか。今回は銃が禁止なのだろうか。まさか、弾切れか。

そこに一人の男がシャドーボクシングをしながらやってきた。
ゲンはその男に言う。
「おい、そいつを捕まえてくれ」
MACの隊員ならば「危ないから逃げろ」ぐらいは言うはずだ。ゲンはやはり宇宙人だからか。地球のことは地球人が守れと心の奥底では思っているのか。そうでなければ出てこないセリフだ。
あるいは、 MACの隊員よりも一般人の方がよっぽど頼りになると思ったのだろうか。

男はボクシングのスタイルでケットル星人と闘った。腕に自信があったのだろうが、ケットル星人に投げ飛ばされ、頭を壁に撃って死んでしまう。
かけつけた隊員の一人が気づく。「マイティー松本だ」
ボクシングのヘビー級世界チャンピオンだ。確かにMAC隊員よりも頼りになったかもしれない。

おじさんが死んでしまって悲しい一郎。
ゲンの慰めの言葉も一郎には届かない。

MAC基地。一人でいるゲン。
ダンが近づいてくるが開かない自動ドア。ダンは体を青白く光らせすり抜けて入ってくる。
どういうことなのだろう。ドアが開かないからテレポーテーションで入ってきたのか。それともMACの技術なのだろうか。
で、ダンに杖で殴られるゲン。

一郎は懸垂10回で自転車を買ってもらう約束をした少年と喧嘩を始める。
友達に馬乗りになって殴る。
止めるゲン、タケシと百子。
「懸垂の10回くらい、女の子にだってできるよ、それに自転車だなんて甘いよ」と一郎。
「一郎君、人のことなんかどうだっていいじゃないか。それより30回に挑戦することの方が君には価値があるんじゃないか」腕を組んで一郎に言うゲンだが、「おじさんはMACに協力したんだよ、それなのに、それなのに死んでしまったんだ」と言われてしまう。
ケットル星人に出会ったのだから、協力しなくても殺されてしまったかもしれないし、死んでしまったのは仕方がない。

空手の練習に励むゲン。そこにケットル星人が現れたとの連絡が入る。

再び現れたケットル星人。
今度は銃を使う隊員たち。それでもみんな蹴散らされる。
ケットル星人は墓参りに来ていた一郎と叔母さんに遭遇。叔母さんを右ストレート一発で殴り殺すケットル星人。女には手を上げるが、一郎には手を出さない。

勇ましいBGMで殴りかかるゲン。格闘するゲンとケットル星人。ケットル星人はダンの銃撃で逃げていく。
「少年は残されたおばさんも失った。少年の心は閉ざされ、誰の心も言葉も信じないだろう」
膝をつくゲン。
「立て、立つんだ」とゲンを立ち上がらせるダン。「少年の心に光を甦らせることの出来るのは、お前しかいない」
見つめ合うダンとゲン。

森の中で泣きながら懸垂をしている一郎。
「頑張れ」と声をかけて寄ってくるゲン。
「おおとりさんもMACも頑張ってなんかいないじゃないか」
一郎はゲンに対しても心を開こうとはしなかった。
そこでゲンは両親と兄弟を星人に殺されたことを告げる。
そういえばレオの両親を殺したのはマグマ星人だが、第2話で逃走して以来さっぱり出てこない。
どこでなにをしているのか。
第2話ではマグマ星人との戦いは始まったばかりだとのナレーションがあった。
ウルトラマンエースのヤプールみたいな役割だと思ったが全然違った。

ゲンの話に納得した一郎。
星人が現れたらゲンが倒す、一郎は懸垂30回。
二人は約束を交した。

一郎が鉄棒から落ちるのを助けた時に何かを閃いたゲン。
「わかったぞ、落ちるんだ、星人も落ちるんだ」
それから謎の特訓に励むゲン。
サンドバックを空中に投げては受け止めている。
「やったー」と一郎。
「できた」とゲン。
ちょうどそこで星人が現れたと連絡が入る。
格闘しているMAC隊員とケットル星人。
そこに走ってくるゲン。特訓の成果か、背負い投げで星人を投げ、落ちてくる星人の両足を取り、バックドロップのように地面に打ち付けた。

これはいかんと巨大化するケットル星人。いつものごとく巨大化すると等身大とはデザインが変わった。
ウルトラマンレオに変身するゲン。
槍を持っているケットル星人。
レオはエントツ2本をヌンチャクにしてケットル星人の槍に対抗だ。
ブルースリーが流行ったので、それを取り入れたのだろう。
名場面集なんかでよくこのシーンを見るが、ヌンチャクを使ったのはこの回だけだ。
ゲンがヌンチャクを特訓している姿は見たことがないが、昔から出来たのだろうか。
今回が初披露だったので、やはり人知れず特訓していたのか。
だがヌンチャクは槍によってあっさりと壊れてしまう。
格闘が続くが最後はレオキックでやっつけた。

一郎はアメリカの父のもとへ旅立っていった。
今度帰国するまでに懸垂50回というゲンに100回とぶちあげる。
「あっはははは、欲張りめ」とゲンに言われる。
笑顔で見送るゲンとスポーツセンターの面々。
おじさんやおばさんが死んでしまった一郎だが、両親がいないわけではなくアメリカにいるのだ。何かアメリカに行けない理由でもあったのだろうか。

(昭和49年6月21日放送)


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2017/10/16

切られた電気コード


先月のある日の夕方、私が仕事から帰ってくると、先に帰って来ていた母がゴミ袋に自分の荷物を入れている。ゴミ袋には当然ゴミが入っていて、それに自分の洋服とか財布とかを入れているのだ。帰宅願望があるから荷造りしていたのだろうが、最近はゴミ袋がゴミ袋だとわからなくなってきている。
ゴミ袋だと思わないから、時折平気でゴミ袋に入っているゴミを口にしたりする。果物の皮やティッシュなどなど。そんなときは腹が減っているときなのだろう。

その内ブレーカーが落ちていることに気がついた。
買い物してきたものを冷蔵庫に入れるためにドアを開けると、庫内の電気がつかない。電気コードを見ても抜けてはいない。もしやと思ってブレーカーを見ると落ちていたのだ。

ブレーカーを入れ直し、さて原因はと探してみる。
ブレーカーの位置は高い場所なので、母の手では届かない。
何かブレーカーの落ちることをしでかしたのだろう。
電気ポットのコードが見当たらない。
どこに行ったのかとあちこち探すと、母のハンドバックの中に入っていた。
コードは鋭利な刃物で切られている。


母が切ったのだろう。
ポットの中にはあったかいお湯が入っていた。
朝はコードを抜いて家を出た。
夕方にはお湯は冷めているはずだ。
それが暖かくなっているとは、母が電源を入れたのだろう。
普段電気ポットを使っていると、お湯が湧いてきて湯気が出るとコードを外そうとしていた。
放っておけば勝手に止まるし、コードを外すとお湯が出なくなる。
毎回外さなくていいよと言うのだが、最近は理解できない。

今回は、お湯が沸き始めると湯気が出るので、そのタイミングでコードを切ったのだろう。
で、切った時にブレーカーが落ちたのだろうか。
母に聞いても無駄だ。
さっぱり記憶がない。

とりあえずホームセンターに行って電気ポッドのコードを買ってきた。
このとき以降は、母が電気コードを切ったことはない。
切ったことはないが、またいつ切るかわからない。

一行日記

楽天イーグルス、今日勝てばファイナルステージ進出。

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2017/10/12

昭和55年に発売されたソニーのステレオラジカセ

昭和55年は山口百恵が引退。その後現在まで復活せず。潔い。
松田聖子がデビュー。こちらは引退せず現在も活躍中だ。スゴイ。
松田聖子はCBSソニーだったので、数年後にはソニーのCMに出てくるようになる。ラジカセのカタログにも載った。
田原俊彦もデビュー。この後マッチとよっちゃんのたのきんが大人気となる。
オリコンでのヒット曲ベスト3は「ダンシングオールナイト」「異邦人」「大都会」
そんな昭和55年に発売されたソニーのステレオラジカセ。

CFS-F5


メタル・ジィーゼット
72,800円。

XYZといえばドルビーNR。
同じジィーゼットを名乗るこのメタルジィーゼットにも当然搭載されている。
さらに、今度のメタルジィーゼットはメタルテープに対応した。
これまでのカセットテープはノーマル、デュアドの3種類。
そこに新たにメタルテープが加わった。
メタルテープは高性能、高価格。
それがラジカセで使えるようになったのだ。

早送り、巻戻し、再生、停止、録音ボタンがフェザータッチになった。
普段は埃が入らないように(?)隠されている。オープンボタンを押すと操作ボタンが現れるのだ。

レベルメーターも針ではなく9連のLEDになった。
マイク付きのリモコンも別売りで用意されている。カタログには『テープをリモコン操作しながら歌えます』と書かれている。

機能が充実、操作性も向上したメタルジィーゼット。
だが、デザインはジィーゼットとのつながりがないように思える。
ジィーゼットを名乗るならば、もっと初代っぽさを残して欲しかった。
このデザインならジィーゼットではなく、違う名前をつけた方がいいんではないか。

CFS-10


メタル365
59,800円。

メタルジィーゼットとは反対方向の、小型・軽量のメタルテープ対応のラジカセだ。
キャッチコピーは『どこまで行くんだステレオ。メタル365』
横幅が365mmなのでメタル365。一年中一緒にいるみたいな意味もかけているのかもしれない。

ラジオはダイヤルでチューニングするのではなく、ボタンで選曲する。
FM、AM各7局ずつプリセットできる。
先進的だが、ダイヤル式も味があっていいんだが。

左右独立ではないが、5連のLEDレベルメーターがついている。
カタログに記載はないが、当時のソニーの公式「小型化=高性能化」を実現したモデルだ。

カタログ

昭和55年2月 
昭和55年5月
昭和55年9月 
当時もらった昭和55年のラジカセ総合カタログは2月、5月、9月。
開けば最初のページは皆同じ、メタルジィーゼットとメタル365だった。

まとめ

当時のカタログを見直すと昭和55年に新発売されたのは2機種のみ。
2機種ってことはないだろうから、見落としているのだろうか。
どどーんと4機種登場のエナジーは昭和56年だ。
ジルバップやジィーゼット、サースリーなどラインナップしているが、新製品が2機種だけだったとは、ちょっと寂しい昭和55年。


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2017/10/11

ウルトラマンレオ第10話『かなしみのさすらい怪獣』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.3
今回はL77星にいる頃のウルトラマンレオが登場する。
ロンと一緒にいるレオにはカラータイマーがついている。
地球に来てからつけたのかと思ったが、故郷でもついているのだ。
一体何の為についているのだろうか。

・他の星に行った時、活動限界を知らせる為
・カップヌードルの時間を計る為(2分40秒だから食べられないか)。
・自分でウルトラマンを名乗るぐらいなので他のウルトラマンのマネをしてつけた。
・間違ってつけた

第10話『かなしみのさすらい怪獣』

大流星が地球に落ちてきた。のんきに見守っているMACの面々。
「隊長、流星に生物反応があります」との報告で全員が緊迫、マッキー2号、3号が出動した。
地表に激突した流星からは尻尾の長い怪獣が出現。
口から炎を吐いて攻撃してくる怪獣。
青島隊員と一緒にマッキーに乗っていたゲンは、「奴が振り向いたらすかさず撃て」と命じられるが、怪獣の顔を見た瞬間、攻撃するレバーを引くのをやめてしまう。
怪獣は故郷L77星でレオの飼っていたペットだったのだ。

L77星の時の回想シーン。
砂漠で一緒に遊ぶレオとロン。

「おおとり、見ろ」と青島隊員。
ゲンが攻撃を躊躇したせいでマッキー2号が撃墜されたのだ。で、マッキー3号も撃墜された。
まあ、いつもの光景だ。ゲンのせいだろうと、ゲンのせいでなかろうと、どうせ撃墜されることに変わりはない。
怪獣は地中に潜っていなくなった。

基地に戻ってきた隊員たちはみんな顔が煤けている。絶好の機会に攻撃しなかったゲンを責める青島。
不穏な空気にダンは「全員次の出動に備えてにマッキーの整備にあたれ」と指示を出す。解散する隊員達。
隊員達が整備するとは、整備員はいないのだろうか。それで整備が不十分で、いつも撃墜されるのだろうか。

ダンとゲンが残っている。
「ゲン、L77星の生き残りは、お前だけではなかったということだ」
「知ってたんですか」
「さっきわかったばかりだ」
さっきわかったとはどういうことだろう。どうやって調べたのかは謎だ。
ロンに同情的なゲン。飼い主だったから当たり前か。
だが「甘えだ」というダン。反論するゲンにダンは言う。「MAC隊員失格だな」
ヘルメットを置いて基地を出て行くゲン。

公園でギターを弾きながら『星空のバラード』を歌っているゲン。

ゲンの近くでは子供達が縄跳びをして遊んでいる。
その中の一人ミコの母親がやってくる。ミコは母親からキャンディーをもらう。母親に一緒に遊ぼうと甘えるミコ。
それを見つめるカオル。
キャンディーを配るミコ。
カオルにもあげようとする。が、カオルは残ったキャンディーを奪い取り「何よこんなもの」と踏みつける。ミコちゃんは泣き出す。
「いけないじゃないか」と言うゲンに、「いいのよ」とカオル。「あんな甘えてばっかりの子、大っ嫌い」

父も母もいないカオルには、ミコが甘えているのを見るのが辛かったのか。
百子がやってきてカオルを叱りつける。
謝りなさいと言っても謝らず、逃げようとするカオルにビンタする百子。
仁王立ちの百子に泣きじゃくるカオル。
カオルは反省したのかミコに謝った。
カオルとミコを仲直りさせた百子。
カオルとミコが仲直りしたのを笑顔で見ていたゲンに、どうしてカオルを叱らなかったのかと百子が責める。
「おおとりさんは黙っていて」と言っておきながら、どうして叱らなかったのかとは、困るゲン。
部屋で落ち込んでいるとロンが地底を動き回っているというラジオ放送。火山活動が活発になっている。

MACはロンの出現予想の場所にマッキー2号、3号、ロディーで待機していた。
こういう時こそマックモールの出番なのだろうが、登場シーンはなし。
マックモールはマグマライザーみたいな地底用の戦車だが、これ以降も登場しなかった。ウルトラ図鑑みたいなので写真だけが見られる。

ダンが隊員達に作戦を説明しているときゲンもやってきたが、「お前と一緒に戦うのは御免を被ると言った筈だ」と青島隊員。
「個人的な感情で言うんじゃない。任務を果たす為だ。怪獣を倒す為なんだ」そう言い残して任務につく青島。

ダンはゲンに尋ねる。
「怪獣を攻撃できるのか?」
「出来ます」と答えるゲン。
「ようし、他の隊員の信頼を取り戻したら、連れて行こう」
とりあえずゲンはレーダーの番をすることになった。

火山が噴火し、ロンが現れた。待機していたマッキー2号、3号が攻撃を開始した。
口から炎を吐くロン。
尻尾からは光線を出し撃墜されるマッキー2号。
マッキー3号も撃墜され、脱出するダンのパラシュートに炎を吐くロン。それでも何とか助かるダン。
その様子を見ていたゲンはマックロディーでロンに挑む。炎で攻撃するロン。
BGMが止まり、無音の中ロンに踏みつぶされるロディー。
いきなり音が出なくなったので、テレビが故障したのかと一瞬不安になる。
爆発したロディー。煙が晴れたとき、ウルトラマンレオが立っていた。

レオにひれ伏したロン。レオが天を指すとそれに従うフリをするロン。後ろを向き従順な振りをするが目が妖しく光り、尻尾で奇襲をかけるロン。
尻尾の攻撃が得意なのか何度も何度もレオの身体に尻尾を叩きつける。
目からも光線を出すロン。
レオより光線技が多いのではないか。
光線をかわしたレオは蹴り、セントーンの2連発、そしてエアプレーンスピンで投げつける。さらに攻撃を加えようとしたところで降参するロン。今度は本当に降参だ。

レオはロンの頭に手をやり縮小させた。
ドラえもんのスモールライトと一緒だ。
前回の再生光線とともに、レオはこんな光線技も持っていたのだ。
手のひらに乗るほど小さくなったロンに、ビームランプから光線を発射。ロンは消えてしまった。そしてどこかへ飛び去るレオ。

遊んでいたカオルにゲンは犬を渡した。
ロンだった。
百子は怪獣と同じ名前のロンに不満そうだ。
「ロンってあの怪獣でしょう?」
「うん、でも本当はいい奴なんだ」
星空のバラードがまた流れる。ゲンと百子とカオルの3人の仲よさげな映像で終了。トオルは出てこなかった。

今回は特訓がない。特訓ファンには物足りない。
相手は自分の飼っていたペットだからか。特訓しなくても勝てると。
だが、ペットだからって弱いとは限らない。
イヌだってネコだって人に牙を向いたら結構強いだろう。
人間よりも強いかもしれない。

(昭和49年6月14日放送)


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2017/10/10

ウルトラマンレオ第9話『宇宙にかける友情の橋』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.3
第9話は宇宙星獣ギロが登場。
ウルトラシリーズには数多くの怪獣や星人が登場した。その中で呼び名が怪獣でもなく星人でもない星獣は、ウルトラセブンのギエロン星獣と今回のギロ星獣だけだ。
ギエロン星獣に対してギロ。
わざと似たようなネーミングにしたのだろうか。

第9話『宇宙にかける友情の橋』

遊園地に行ったゲン、百子、トオルとカオル。
遊園地では怪獣ショーが行われている。進行役のお姉さんがゼットンとかヘルツとかベロンとか紹介している。
その中の一匹が本物の怪獣ギロ星獣だった。ソフトクリームを舐めながら見物していたトオル。ギロはソフトクリームをねだるとトオルはソフトクリームを渡す。ギロと会話をするトオル。
主催者は気がつかなかったのだろうか。
あれ、見たことのない怪獣だ。おかしいなとか。
お姉さんだって紹介できないだろう。次の怪獣は、あれ、見たことのない怪獣ねとか。
そもそもなんでギロが遊園地の怪獣ショーにいるのだ。

百子が、ソフトクリームを食べるギロを見て疑問を口にする。「あれ、ぬいぐるみかしら」
それでゲンは宇宙人らしく目を光らせてギロが本物だと見破る。百子の言葉がなければ見逃していたのだ。百子の観察力は鋭い。

本物だと見破られ、ギロと逃げるトオル。
遊園地の中だというのに車で追いかけるゲン。
遊園地で巨大化するギロ。
ゲンはウルトラマンレオに変身して戦いが始まる。
遊園地で変身したりして、誰かに見られるんではないだろうか。変身のときには「レオー」と大声で叫んでいるし、誰かに気づかれるだろう。
優勢に戦っていたレオだが、途中で消えるギロ。トオルも一緒に消えてしまった。

MAC基地に戻ったゲン。
「はっきりした作戦もないままに変身することは厳重に禁止してあるはずだ」
「いや、しかし今度の事件はトオルの命が…」
「その通り、トオルの命がかかっていた。それでお前、人質を救うことが出来たのか? ゲン、この俺が変身を禁じたのは、こういう事態をおそれていたからだ。お前が変身すれば、怪獣の方も絶対に勝とうと思い始めるんだ。ゲン、怪獣の手でトオルが宇宙へ連れ出されたらどうなるか、お前そこまで考えたか?」
ダンはそう言うが、変身しなかったらしなかったで、結局トオルは連れ去られたのではないだろうか。はっきりした作戦で変身とはどういうことだ。特訓をやって勝てるようになったら変身ということだろうか。

遊園地に再び現れるギロ。
集合するMAC隊員たち。
メリーゴーラウンドに乗っているトオルとギロ。
楽しそうなトオルはMAC隊員たちを遊びに誘う。
ゲンはメリーゴーランドの前に立ち、「僕も仲間に入れてくれないかな」とトオルに話しかける。
「その木馬を一度止めてくれないかな」
トオルが素直に木馬から降りたときに、ゲンはギロを銃で撃つ。MACの隊員たちもギロに銃を撃ちまくる。
攻撃されたギロは再び姿を消す。
ギロはなんで再び現れたのだ? 遊園地で遊びたかったのだろうか。

トオルは助けられたが、そのまま眠り続ける。夢の中でギロと話し、遊んでいる様子だった。
うわ言を言い続けるトオルを残し、病院の廊下へ出るダンとゲン。
「隊長、ギロ星獣は僕が変身しなければ何もしなかったし、何か特別な星獣じゃないでしょうか」
「いや、今にきっと破壊を始める。ギロ星獣も決して例外ではない。奴の武器は2本の触手から出す白い液だ。その液を跳ね返すんだ。すぐ特訓に入れ」
「しかし隊長」
「星獣の犠牲者が、ここにいるんだ。相手は必ずまたやって来る。新しい犠牲者が出た時、お前は指をくわえて見ているのか。地球はお菓子で出来た夢の国ではないんだ」
被害が出てからでは遅いとダンは判断。実際にトオルが連れ去られたし、ダンはギロ星獣が悪い奴だと知っていたのだろう。

泡を相手に特訓しているゲン
二本の触覚から出す白い泡がスゴイらしい。
体を小さく丸めて攻撃する特訓だ。
だが、まだギロ星獣を倒すことに疑問のあるようなゲン。
ダンは倒すことだけ考えればいんだと言う。
そんな二人のところへ百子がやってきた。トオルが病院からいなくなったと言う。
「なんだって?」と驚くゲン。
「ギロだ、奴に連れ出されたんだ」とダン。

今度は巨大化したギロが遊園地に出現する。MACが出動し攻撃を開始する。
トオルはギロ星獣の中にいた。

特訓に励んでいたゲンは技を完成させる。ゲンはスポーツセンターのユニフォームだったが、いつの間にかMACの制服に着替え、スポーツセンター内を走っていたのがいきなり背景が青空になり、そしてウルトラマンレオに変身した。
ギロ星獣とレオの戦いが始まる。
トオルは「やめてくれー」と叫ぶ。
2本の触覚から出された泡を浴びるレオ。
ピンチとなるがマッキー3号の援護で一息つく。
トオルを助け出すレオ。
そこからメルヘンチックな音楽が流れ出す中で戦うレオとギロ。
いつの間にかチョップで触覚を折る。するとひっくり返り泡になったギロ。
最初の戦いのときはいきなり消えて逃げたが、今回はなぜ逃げなかったのだろう。逃げればレオも追ってこれないようだったのだが。

「ギロー、ギロー、ギロー」死んで等身大に戻ったギロにトオルが駆け寄る。
「トオル、泣くのはよせ、君だってMACの仕事の意義はわかってるはずじゃないか」と大村。
「わからないよ、隊長はどんな怪獣だって全部敵だと思ってるじゃないか」
ダンを睨みつけるトオル。
だが、それは仕方がない。MACとはモンスターアタッキングクルー。怪獣を攻撃する部隊なのだ。その隊長がダン。どんな怪獣だって全部敵だと思って攻撃するのだ。

「ギロは地球では何も悪いことはしなかった。攻撃したのはいつもMACのほうが先だったじゃないか。僕はもうMACなんかいらない、レオもいらないよ」
「トオル、君は確かに星獣と仲良く出来た。そして広い宇宙に平和で優しい怪獣のいることを知った。それだけでも大発見じゃないか。我々大人もね、君から大事なことを教わったと思ってるんだよ」
また大村の発言。だがギロが平和で優しい怪獣かどうかは疑問だ。ダンが知っているギロ星獣は2本の触手から出す白い液が武器の怪獣だ。

「だけど、だけどギロは死んじゃったじゃないか。やっぱり僕はギロと一緒に宇宙に行けばよかったんだ」
そんなことを言うトオルにダンは「ギロを生き返らせたらMACを許してくれるか?」と言う。認めたのか。今回のギロ星獣がいいやつだったと認めたのか。ギロ星獣にも個体差があるのだろうか。

ダンの条件は、ギロが生き返ったら宇宙に帰ってもらうということ。
ダンがトオルと話している間にゲンはウルトラマンレオに変身、目から謎の光線を発射する。その光線はギロを生き返らせた。
こんなこともできるのだ。
レオ、スゴイ。だが、こんなことができるなら、トオルの父や白土隊員の恋人とか蘇らせればいいんではないか。
鈴木隊員とかも。第1話の津波でなくなった人々も。
今度はビームランプから緑の光線を出すレオ。笑い出すギロ。今度はお笑い光線なのか。
生き返らせただけでいいのに、なぜ笑わせるのだ?
光線技に慣れていないので、間違って出してしまったのかもしれない。

「ギロー、さよならー。また来てねー、さよーならー」夕日をバックにトオルが言ってほのぼの終わる。

ギロは結局何をしに来たのかはわからない。
まあ、何をしに来たのかよくわからなかったのはウルトラセブンでもよくあったし、レオはほとんどがそうだ。

(昭和49年6月7日放送)


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2017/10/09

朝と夕方に散歩する

朝と夕方に母を連れて散歩をしている。
時間は30分程度、朝夕合計で1時間ほど。
ちょっと前はもうちょっと歩いていたが、母の体力が最近は落ちてきた。

私が散歩に行こうと言うとまずは断らない。
「いいねえ」と言って一緒に散歩に出かける。
散歩をするといい面もあるが、ちょっと困る面もある。
いろいろあるのでまとめてみた。

まずはいい面をあげていく。

気分転換

家にいるとおかしな行動が多いので、外に連れ出す。
ただ歩くだけなので、そんなにおかしな行動はとらない。
同じ場所にいるよりも、いろんな景色を見ることが脳への刺激になっていいようだ。

庭や公園には色んな花が植えられている。
そんな花々を、季節に応じて楽しめる。
「この花ってなんだっけ」と聞くと、以前はスラスラと答えていた。
今は花の名前はほとんど出てこないが、思い出そうとすることも脳へのいい刺激になるだろう。

体にいい

歩くことによってふくらはぎがよく働く。
体を巡る血液が、ふくらはぎがよく働くことによってうまく心臓に戻されるのだ。
当然脳への血流も増えるだろう。
また、歩くことで、足の骨への刺激が入り骨が丈夫にもなる。

顔を売る

認知症の母は時々出て行って迷子になる。
そんな時に顔が知られていると、気づいた人が助けてくれる。
毎日朝夕と散歩することで、ああまたあの親子が歩いていると認識してもらえる。
そんな母が一人で歩いていれば、見知った人が助けてくれる。

次に、ちょっと困ったことをあげていく。

転びそうになる

歩くことはいいが、足がもつれることがある。
なんでもなさそうな平地で、転びそうになる。
足が段々上がらなくなってきているのだ。
転んで骨折でもしたら大変だ。
その点は気を使う。

トイレ

どこにでもトイレがあるわけではないのでトイレにも気を使う。
散歩の前にはまずトイレ。
スッキリしてから散歩に出かける。
途中にコンビニやスーパーがある場所が散歩のルートだ。

わからなくなる

散歩中、散歩をしているということがわからなくなることがある。
どこへ行くのとか聞いてくる。
この辺をただ歩いてるんだよと言うと、意味がわからないのか黙っている。
誰かを探し始めることもある。
その誰かはよくわからない人だ。
犬を呼ぶように、口笛をずっと吹いてその誰かを呼び続けることもある。

終わりに

小雨なら散歩を決行するが、ちょっと強い雨だと取りやめる。
そういう時は家で体力作りをする。
以前は腹筋とか背筋をやっていたが、だんだんやらなくなってきた。
散歩にいけるように、毎日晴れるのを祈る。

一行日記

今日の母は冷蔵庫の中のモノを虫が付くからとみんな出したり、電子レンジを持ち上げてひっくり返そうとしたり、布団を引きずってどこかへ持って行こうとしたり、とにかくおかしい。


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失見当識

薬を飲まない

道無き道を突き進む母

落ちていたもの

誰かが来る

息子と兄を間違える

帰宅願望

寝てからまた起き出す母

暴れる母

認知症の母への8つの対処法

認知症で何度も同じことを聞いてくる母への対処法

2017/10/05

昭和54年に発売されたソニーのステレオラジカセ

昭和54年の一番売れた曲は渥美二郎の夢追い酒。この曲があったのでオリコンではサザンオールスターズのいとしのエリーが1位をとれなかった。
甲斐バンドのヒーローやチューリップの虹とスニーカーの頃がヒットしたが、テレビ出演はしなかった。
西城秀樹のヤングマンはTBSのザ・ベストテンで9週連続1位になった。
そんな昭和54年に発売されたソニーのステレオラジカセ。

CFS-D7 


SIRⅢ サースリー
79,800円。

私が最初に買ってもらったステレオラジカセ、それがこのサースリーだ。
録音再生早送り巻き戻り停止ボタンがフェザータッチになった。
軽く触れるだけというより、ちょっとだけ手応えがある感触がいい。
カセットデッキみたいでカッコよかった。

液晶ディスプレイがついて、時間やラジオの周波数がデジタルで表示された。
時計がついたのでタイマー録音もできる。
便利だった。他の機種にも搭載すればいいと思ったが、発売時期が近いところでの他のステレオラジカセへの搭載はジルバップRRだけだ。

サースリーに後継機が出れば名前がどうなるんだろうかと当時はあれこれ考えた。
サースリーツーだと変だ。
上位機種ならサーファイブ、下位機種ならサーワンか。
しかし、後継機は発売されずサースリーツーは出なかった。

CFS-70


ジルバップWW
39,800円。

総合出力8W(4W+4W)が特徴の廉価版ジルバップ。
兄弟機ジルバップRRや同時期の最高機種SIRⅢが4W(2W+2W)だから倍の出力だ。
レベルメーターは針から5連のLEDになった。
サイズはほとんどジルバップRRと同じだが、重さがちょっと重い。パワーが上だから重いのか。
上面のスイッチ類のデザインもジルバップRRと似ているが、スピーカーの形が違うのでパッと見は結構違う機種に見える。

CFS-D3

ジルバップRR
39,800円。

デザインはジルバップというよりSIRⅢっぽい。
スピーカーの形とラジオのデジタル表示がそう見せるのか。
タイマーが付いているのは留守録音ができるので便利。
ジルバップRRではなく、サースリージュニアとかにした方が良かったんじゃないだろうか。
型番もサースリーがD7に対してこれがD3。
DはデジタルのDだろうか。
同じ流れの製品なのだ。

CFS-V1

ジルバップTV
49,800円。

この頃始まったテレビの音声多重放送に対応。テレビの音声がステレオや二ヶ国語になったのだ。
そのテレビ音声を聞くことができるのがこのジルバップTV。
デザインはジルバップとサースリーを足したような感じだ。

CFS-V8


ジルバップ・ニューエイジ
69,800円。

スピーカーが3ウェイになったジルバップの最高機種。
ドッシリしていてWWやRRとは格が違うという感じだ。
値段も69,800円とジルバップとしては最高値だがドルビーNRは搭載されない。
ニューエイジはアメリカ発のニューエイジからネーミングしたのだろうか。

CFS-60


33,800円。
特徴のない、普通のステレオラジカセ。
愛称もついてない。

カタログ

昭和54年3月
昭和54年6月

昭和54年11月 

まとめ

昭和54年前半のイチオシはサースリー、後半はサースリーとジルバップニューエイジのツートップ。
ジルバップは4機種が新登場し、充実のラインナップになった。



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2017/10/04

ウルトラマンレオ第8話『必殺! 怪獣仕掛人』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.2
ウルトラマンレオの光線技のひとつ、エネルギー光球は劇中では特に名前を呼ばれていなかった。
私は朝日ソノラマのファンタスティックコレクションでその名を初めて知った。
ウルトラマンのスペシウム光線とかウルトラセブンのエメリウム光線とかの○○○ウム光線はレオにはないのだ。
出身がウルトラの国ではなくL77星だったからないのだろうか。
L77星の出身でも勝手にウルトラマンを名乗ったのだから、光線も勝手に名乗ればよかったのではないか。

レオの名前をとって『レオニウム光線』
ゲンの苗字から『オオトリウム光線』
主題歌から『燃えろウム光線』
MACにちなんで『マッキーウム光線』
ゾフィーは○○○ウム光線はなくM87光線を使っているので『L77光線』なんてのでもいいか。

第8話『必殺! 怪獣仕掛人』

怪獣出現の報を受けマッキー2号と3号が出動する。
暴れているのは怪獣ベキラ。
「厳重なMACの警戒網をくぐって忍び込んだ奴だ、用心してかかろう」と青島隊員。
そうなのか。厳重なのか。
実際厳重なのかもしれない。
放送はされないが、MACは地球に来る前に数多くの怪獣、星人を倒しているのかもしれない。
だからこそ、警戒網を突破する怪獣や星人はレオを倒すほど強いのだ。

いつものようにマッキー2号、3号でベキラを攻撃するが、珍しくレーザーを使った攻撃。
レーザーを使った攻撃は初めてだろうか。
私的にはレーザーの方がSFっぽくて好きなのだが、あんまり使わないところをみると予算がかかるのだろうか。

ベキラの目を狙った攻撃が効果的だと踏んだ青島隊員、マッキー3号やゲンに目を攻撃させる。
ゲンは逃げ遅れた人を見つけ攻撃を止める。
そして命令を無視してマッキー2号から脱出して助けに行く。
助けられた人物はスポーツセンターの大村だった。
パチンコに夢中になっていて逃げ遅れたのだ。

ベキラを地上から銃で攻撃するゲン。こっちも珍しくレーザーだ。
後ろから撃つと煙になってどこかへ消えてしまった。
「そうか、奴の弱点は背中だったのか」
目はどんな怪獣にとっても弱点だとは思うが、ベキラはそれよりも背中が弱かったのだ。

MAC基地に帰った隊員たち。みながゲンを攻め立てる。
そこに現れたダン。ゲンに「一週間ばかり勤務を離れろ」と命令する。
チームワークを大切にしろと言われ不満に思うゲン。「馴れ合いの友情やチームワークに何の価値があるんですか」と言うが「バカヤロー」とダンに一喝される。

怪獣は背中が弱点だが、その背中を攻撃できないと言うダン。
「俺の背中を攻撃してみろ」とダンに言われたゲンは攻撃を試みるが、なるほどことごとくかわされる。
だが、いちいちそんなことをしなくても、ダンがウルトラ念力を使い、その隙にレオに背中を攻撃させればいいんではないか。
「俺がウルトラ念力で怪獣に後ろを向かせるから、その間に攻撃するんだ」
二人がかりだとウルトラマンレオの成長がないのでダメなのだろうか。

ゲンは、ダンが言っていた十貫という坊さんを尋ねるが、相手にされない。
十貫とダンとは知り合いなのだろうか。

十貫に後ろから棒で殴りかかるゲン。多分かわすだろうと思って殴りかかったのだろうが、そのまま打たれる十貫。
ゲンは黒い胴着に着替え、一人で特訓を始める。
ゲンを相手にしない十貫だが、ゲンは勝手に後ろをついて回る。
後ろをついてくるゲンに、川を飛び越える技を見せる十貫。
そのジャンプを見て閃いたゲンは特訓を開始する。

ゲンに「肩から力を抜いてやってみなされ」と言う十貫。
肩に力をいれまくって繰り返し練習するゲンは、夜明けとともに技を完成させた。

技の完成を見た十貫。怪獣が現れたとゲンに告げる。
ゲンはオートバイで東京へ向かう。
レオになって飛んでいかないのか。

暴れるベキラ。
呆気なく撃墜されるマッキー2号3号。
地上から攻撃をする。
ゲンを命令違反だと激しく叱責した青島隊員が、ダンの命令を無視して怪獣に立ち向かう。後ろから攻撃しようというのだ。
懸命に立ち向かうのだが、誰もが思った通り役に立たない。
オートバイで駆けつけるゲン。
青島隊員を助け、銃でベキラに立ち向かう。
その内ピンチになりウルトラマンレオに変身。
格闘が始まる。
ジャンプして弱点の背後に回る。そこで尻尾をとり引っ張ってひっくり返す。
立ち上がったところにエネルギー光球を使うレオ。
レオが光線技を使ったのは第8話になった今回が初めてだ。
だが、背後に回ったときになぜ使わないのだ。

で、ベキラを倒すには至らなかったが、光線技を使えないのではなかったのだ。
それとも、あれ?なんか出たよって感じのアクシデントだったのだろうか。
レオの額にはウルトラセブンのエメリウム光線を出すようなビームランプがついているが、ここからは何か出ないのか。
ここからは何か出そうだなと考えてもよさそうなものだが。

光線技は痛め技であり、再び格闘するレオ。
ベキラがフラフラになってきたところで三段跳びで後ろに回り、レオキックでトドメをさした。

レオが正面から攻撃しているときに、MACが背中を攻撃するのはダメなのか。
レオの成長ばかりに重点を置いているが、MACの成長はどうしたのだ。
MACを成長させないダンは隊長としてどうなのだ。

(昭和49年5月31日放送)


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2017/10/03

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ウルトラマンレオ DVD VOL.2
ウルトラマンレオの特徴の一つはダンとゲンの特訓だろう。
たまにならいいが、毎回だとやはり嫌になる。
それに毎回特訓をしなければ勝てないとは、ウルトラマンレオはよっぽど弱いんだなと思ってしまう。
少なくとも、強いなあとは思わない。
怪獣や星人もそこまで強いとは思えないし、ただただレオは弱いんだなあという印象しか残らなかった。

第7話『美しい男の意地』

地球侵略を狙う怪獣ケンドロス。
宇宙から地球に向かって何かを発射した。
それは城南スポーツセンター前に落ち、あっという間に芽を出し花を咲かせた。
発射したのは種だったのだ。
怪獣が宇宙から攻撃してくるのに、宇宙ステーションのMAC本部は何をしているのか。何もしていないのだ。であるなら宇宙にある意味があるのか。

咲いた花を摘むカオル。宇宙人のゲンはその花が宇宙からのものであると見破った。
だがカオルと百子の反対にあって取り上げることができないゲン。
「ナントカ星のナントカという花で、綺麗だけど危険な花なんだよ」とかなんとか言って取り上げればいいんではないか。ゲンはMACの隊員なのだし、おかしな行動ではないはず。こんな体たらくなので、レオに変身しても負けてばかりいるのだ。

ダンに責められるゲン。花がケンドロスと合体するととんでもないとダンは言う。
ゲンは百子の言葉をひいて反論し、さらには花が怪獣と合体する前に倒せばいいと豪語した。
「ブラックギラスとレッドギラスが合体する前に倒せばいい」
「ツルク星人が2段攻撃を繰り出す前に倒せばいい」
などなど、口で言うのは簡単だ。

花がクルクル回り出して百子たちを襲う。そこでゲンはウルトラマンレオに変身。
その後でケンドロスが現れる。
花とケンドロスは合体。
花の大きさ(カオルが摘めるぐらいの大きさ)を考えるとケンドロスはけっこう小さいはずだが、巨大化したのかけっこうでかい。
ケンドロスは花をブーメランのように使ってレオを攻撃する。
ここで前回会得した真剣白刃取りを使う絶好の機会なはずだが、レオはなぜか使わない。先週はたまたま受け止めただけだったのか。
怪獣の上をジャンプして飛び越えている。そこでなぜレオキックを使わない。
レオを倒さないまま途中でどこかへ行くケンドロス。

MAC基地に帰らずスポーツセンターに帰るフラフラのゲン。
MACに帰ればダンの特訓が待ち構えているからだろう。
MACへの帰還拒否症だ。

「怪獣は花と合体する前なら、MACでもやっつける事が出来た」とダンは言う。本当だろうか。
「ブラックギラス1匹だけなら、MACでもやっつける事が出来た」
「ツルク星人が手を刀に付け替える前なら、MACでもやっつける事が出来た」
言うのは簡単だが説得力はない。

怪獣が仙台に現れたと言うダン。
仙台に怪獣が出現というのは珍しい。

ダンとゲンの特訓。今回は次々とブーメランを投げるダン。
前回登場したカネドラスのアイスラッガー対策では変な機械を使ったが、今回のようにブーメランを使った方がよほど効果が上がったのではないだろうか。
途中からキン肉マンの鉄のカーテンのようになるゲン。さらに叫んで無防備になるゲン。
そこでブーメランを受け止めるゲン。
ブーメランを受け止められればいいと思うが、そこで特訓終了ではなくまだまだ続く。

百子とタケシに特訓を手伝ってもらうゲン。
タケシはともかく百子の投げるブーメランの威力など大したことはないのではないか。
それでも何かをつかんだ様子のゲン。
背景が真っ赤に染まる。

ケンドロスが飛んでいくのを見たゲンたち。
レオに変身して追いかけるのかと思いきやゲンのまま。
マッキーが撃墜されてから変身。
レオはケンドロスのブーメランを次々に叩き落とす。
太陽を背にジャンプ。レオは自らが八つ裂き光輪みたいになり最後の1個のブーメランを切り離す。
ケンドロスの最後は転がっていきビルに激突し爆発。
ウーム、確かに花と合体する前ならあのMACでも倒せたかもしれない。

本編終了後の次回予告。
暴れまわる怪獣ベキラに対しMACは総力を結集したが効き目はなかったとのナレーション。
MACの攻撃の効き目があった試しがない。来週もまたかと早くも視聴率低下の予感がする予告だ。

(昭和49年5月24日放送)


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2017/10/02

失見当識


母はかなり前から曜日がわからなくなった。
失見当識、あるいは見当識障害と言うそうだ。
医学書には認知症の中核症状と出ている。
今が何時何分なのか、自分が今どこにいるのか、そんなことがわからなくなるのだ。

「今日何日だっけ」と何度も聞いてくる母。
「10月1日だよ」と私が言うとビックリする。
「え?もう10月なの」
いきなり10月になった訳ではないのだが、今が何月かはわからないのでビックリするのだろう。
何度も聞いてくるので何度もビックリしている。

時計の見方がわからない。
わかるときはわかるのだが、わからないときはわからない。
時計が8時30分でも「もう11時か」などと言う。
どこをどう見ればそうなるのかわからない。

時間がわかっても、その時間が何なのかがわからないことも多くなった。
どういうことかと言うと、今が昼の12時だとする。
時計を見る母。
キチンと12時だとわかったとしても、さあ晩御飯だなどと言うのだ。
昼ご飯と晩ご飯を言い間違えているだけなのか、12時は晩ご飯の時間だと思っているのかわからない。
ただ、ご飯だということだけはわかっているのだ。

トイレや風呂の場所がわからなくなる。
トイレに行こうとして風呂場に行く。
そっちは風呂だと言っても風呂場で用を足そうとする。
ドアに「トイレ」「風呂」とでっかい張り紙を貼ってみた。
だが張り紙を見ない。
見ているのかもしれないが、「トイレ」「風呂」という文字が何を意味するのかわからないのかも知れない。
なのでトイレのドアは閉めないことにした。

私のことをわからない。
息子だと正しくわかっているときの方が少なくなった。
たいていは自分の兄だと思っている。
息子だと思っているときでも、まだ学生だと思っていたりする。
それさえもなく、私のことが誰だかわからなくなるときもある。
「何となく見たことがあるんだけど…」

私を息子だと思わずに、私に向かって息子のことを話題にすることがある。
「何で人を殺したりしたんだ」などと、私は犯罪者になっている。
あの子はいい子だなんて褒められたことは一度もない。

自分のことがわからなくなることはまだないようだ。
誕生日がわからなくなって自分が何歳なのかはわからない。
それでもまだ自分は自分だ。

■■一行日記■■
大音量のラジオをかけた車が来たので見たら高齢者ドライバー。

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